一私小説書きの日乗 堅忍の章

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一私小説書きの日乗 堅忍の章

  • 著者名:西村賢太
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 本の雑誌社(2022/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784860114565

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内容説明

平成から令和、そしてコロナ禍─年号が変わりコロナが蔓延、編集者との宴も球場観戦もかなわず、たまるストレスを師・藤澤清造の更なる追慕作業で晴らす。現代に暮らす“文豪の日々をつづる「日乗シリーズ」第七弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

90
執筆と、師と仰ぐ作家の供養、研究と、飲食と入浴、買淫の変わらぬ日常、いや日乗。何のために、私、読んでるんだろう?(笑)貧困に喘いでいたため、芥川賞受賞の知名度のある時、マスコミに登場し、文筆だけで生計がたてられる目標金額を貯めてから、一切登場しない、その徹底した精神がお見事。文壇、版元の勢力図に巻きこまれながらも、生命力の強い自称ゴキブリ作家として、延命。スマホも社会情勢もまるで登場しない、今やある意味、崇高なる日乗です。2021/06/04

R

53
これは新しい私小説の形なのか、ただの日記なのか。漫然と毎日を書き留めているだけのもので、昼から夕方頃に起きて、風呂入って、2時間サウナ入って、飯食って終わりみたいな日々が繰り返される。どこからが一日といっていいのかもわからない睡眠と風呂と食事の繰り返しなんだが、時折思い出したように仕事をしたり、その反省や愚痴が挟まっているのが面白い。おっさんの毎日を読むだけなんだが、読まされてしまうのは、凄いからか、有難がっているだけなのかわからない。2022/08/17

こうすけ

25
現状の最新刊。やはり日乗シリーズは面白い。他人の日記がこんなに楽しく読めるのはなぜだろう。西村賢太、コロナ禍に苦戦。雨滴は続くもかなり休載していた。しかし清造関連の新刊に喜ぶ姿は健在。わりと良い待遇のKADOKAWAがどうしてこんなにケチ呼ばわりされるのかわからないが面白かった。2022/09/20

そうたそ

20
★★★☆☆ 今までは、毎度同じような内容だと思いながら、それでも出る度に読んでいた、この日乗シリーズ。だが、著者亡き今となっては、その読み方も今までとは全く違うものになってしまった。この好き放題食って買淫して、というような著者の日乗ももう読めないのかと思うと寂しさしかない。あともう一冊くらい、このシリーズは出してくれるのかなあ。2022/02/15

抹茶モナカ

20
このシリーズは図書館にリクエストして、借りて読んでいる。と言うか、読みたいけど、金払いたくない種類の本。健康に対する不安、身体の不調に記述が多く、まあ、年齢的に健康面でいろいろあるのは共感できる部分も多い。痛風で月1度も通院している割に、食生活は酷い。でも、以前より食べるものがヘルシーになっている気もする。特にファンでもないので、謎に豪華な装丁だった『羅針盤は壊れても』の意図がやっとわかったのは収穫というか、それでも、あの本は無駄に高価だとしか、今も思えないが。2021/06/28

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