大惨事(カタストロフィ)の人類史

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大惨事(カタストロフィ)の人類史

  • ISBN:9784492371312

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内容説明

戦争・ウイルス・自然災害・経済危機…… この世界の次なる「破滅」とは? ネットワーク理論やカオス理論で迫る文明の脆弱性。

伝染病のパンデミックや飢餓、戦争は天災か、人災か? 大惨事(カタストロフィ)の責任を負うべきは一握りのリーダーか、あるいは組織の管理職たちか?

大地震や火山の噴火、2つの世界大戦、中国の大躍進政策による飢餓、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故など、人類が被ってきた大惨事や事故に共通する構造を、ネットワーク理論やカオス理論などの最先端の知見をもって明らかにし、この世界や組織が抱える脆弱性と回復力(レジリエンス)に、今、最も注目される「世界の知性」が迫る。

ニーアル・ファーガソンは、コロナ・パンデミックを幅広い歴史的なパースペクティブに置き、今回の危機は人類が初めて挑戦した大惨事ではないことを思い起こさせる。グローバルな歴史を深い知識とともに描きつつ、人類が直面した脅威を列挙し、人類がどのようにそれに対処してきたかを機知に富んだ方法で示してみせる。――フランシス・フクヤマ(『歴史の終わり』著者)

本書でニーアル・ファーガソンは、人類が経験してきた大惨事の広大な景色を、注目すべき批判的な視線で見つめる。そして、次のパンデミックや厄災を理解し、より良い未来を創造するのに役立つであろう、過去から得られる深い洞察を提示する。――マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコム会長、共同CEO兼創業者)

目次

日本語版刊行に寄せて
各章概要

第1章 人生の終わりと世界の終わり
第2章 惨事は予測可能か?
第3章 惨事はどのように起こるのか?
第4章 ネットワーク化した世界
第5章 科学の進歩と過信
第6章 政治的無能の心理学
第7章 アジア風邪からエボラまで
第8章 惨事に共通する構造
第9省 コロナパンデミック
第10章 パンデミックと世界経済
第11章 中国とアメリカの覇権争い
結論 未来の世界の取りうる姿
謝辞
図版出典
用語一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

34
大惨事の歴史を振り返り、危機対応を学ぼうとする。大惨事は予測が困難で、二アール・ファーガソン曰く、避け難い。であるならば、過去の大惨事からの教訓を経て、回復力を育て、反脆弱な社会をいかに形成するかが、本書の主題だ。執筆時、コロナ禍が本格的に始まって半年ほどで、コロナウイルスによるパンデミックという大惨事に多くが割かれているのが印象的だが、それもそのはずで、ファーガソンは比較的早い段階でコロナ感染によるパンデミックを予期し、警鐘を鳴らしていたからで、(つづく)2024/02/07

Hiroo Shimoda

8
ちょっとファクトの羅列が多すぎる印象。疫病や深刻事故、金融危機も有名な事例なのだから、分析・解釈に行を割いて欲しかった2023/01/14

駒場

6
ファーガソンは専門の金融史を書いててほしいな……と思った。冗長で、ESGについてはネット論客と同じようなイメージでの語りが目立ち、途中で挫折した。カタストロフィと経済の関係なら「暴力と不平等の人類史」のほうが良いのでは?2022/09/16

TI

5
インフルエンザやコロナ、地震、原発事故などの災害について書かれているが厚い割に内容は薄いか。2025/03/09

タキタカンセイ

2
いわゆる「大惨事」を網羅的に書いたものではなく、その構造を分析した本。原発事故、チャレンジャー号事故、など人為的ミスによる大惨事の原因を「トップではなく中間管理職のミスによるもの」としているのが興味深い。現在進行中の大惨事、コロナパンデミックについてもかなり突っ込んで書いている。要するに「今の世界にとって最大のリスクは中国」ということだそうです(前文で出版後に起こったウクライナ侵攻についても書いていて、これも面白い)。2022/09/07

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