ハヤカワ・ミステリ<br> ボンベイのシャーロック

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ハヤカワ・ミステリ
ボンベイのシャーロック

  • 著者名:ネヴマーチ【著】/高山真由美【訳】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 早川書房(2022/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150019792

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内容説明

インドのシャーロック・ホームズが不可解な事件を解き明かす!1892年、ボンベイ。シャーロック・ホームズに憧れるジェイムズ・アグニホトリは、女性二人が転落死した事件の記事を見つける。関係者に話を聞くも、彼女らに自殺する理由はなかった。不思議に思った彼はホームズに倣って捜査を行うが、事件は一筋縄ではいかず……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

66
読み応えたっぷりで今年のベスト入り決定。植民地時代のボンベイを中心とした舞台に、英国人の父とバラモンの母の血を引く元軍人の若者が活躍するミステリ。見事な変装や数々の引用などホームズの影響を受けているがそれを抜きにしてもたっぷり楽しませてくれる。歴史的に難しい時代を混血人特有の悩みを絡めつつ造形豊かに丁寧に描いている。途中、幾つもの冒険を挟み、ダイアナやアディ、チュトゥキなど愛さずにはいられない人々が多く登場し、長丁場を飽きさせず読ませる。謎解き要素は弱いが個人的には大変満足。続編もあるとは嬉しい不意打ち。2022/08/02

ナミのママ

63
1892年、シャーロック・ホームズ『四つの署名』刊行の2年後のインド。ジムは怪我で除隊して軍の病院にて療養中。時計塔から転落死した2人の女性事件に疑問を持つ。新聞社の記者になり被害者の家族に接するが、直接事件を調査する事を依頼される。…ジムが抱える戦争のトラウマ、混血、軍、階級。約550ページの上下2段組だが中盤に大きな展開がある。後半はロマンスも気になる。登場人物のチカラも事件解決に一役かっていて重厚かつワクワクする冒険。飽きる事なく楽しめた。続編も刊行予定【エドガー賞最優秀新人賞候補作】2022/06/01

たま

54
アビール・ムカジーの20世紀初頭のインドが舞台のミステリ、香港が舞台の『辮髪のシャーロック・ホームズ』が面白かったので、期待していたが、これにはがっかり。好評のレビューが多く、辛口で恐縮ですが、前半は平板、後半の活劇は盛り込み過ぎで荒唐無稽に思える。犯人も犯行も理解できない。元軍人と令嬢のロマンスの比重が大きく、ミステリと言うより活劇ロマンス。ポケミスというよりハーレクイン。子どもは可愛いが、出会う子どもを保護していたら、現在のインドでも大変なことになる。著者のアメリカ人的善意にたじろいでしまった。2022/08/19

星落秋風五丈原

52
アビール・ムカジー作品といい、最近大英帝国統治下にあるインド帝国を舞台にしたミステリが多い。 ジム・アグニホトリはその姓でわかるようにインド人だが、外見は英国人。つまり父親は英国人である。「優秀な兵士だったが負傷により除隊」事件関係者であるアディの妹ダイアナと恋に落ちる設定が原典のワトソンである。しかし自身で捜査も行いボクシングも特異という設定はホームズ。つまり二人の役割を一人でやろうという試みだ。折しも『四つの署名』が大評判。『四つの署名』はワトソンとメアリー・モータスンとの出会いが描かれている。2022/05/30

しゃお

32
1982年のインドが舞台。痍除隊した元騎兵隊大尉のジムはシャーロック・ホームズに憧れ、二人の女性の時計塔転落死事件の調査を。本格謎解きを期待させる導入ですが、実際はジムはどちらかというとワトスン寄り。当時のインドにおける国内情勢、身分制度や人種問題を内包しつつ大冒険活劇ロマンスが、描かれます。遺族の家族アディやダイアナ、それに旅で出会った少年少女などの登場人物達が愛おしく、心と体に傷を負い不器用で実直なジムが著者の良心を表しているかのようで思わず涙する場面も。大好きな一冊がまた増えました。続編待ってます!2022/08/20

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