ハヤカワ文庫SF<br> 最後の宇宙飛行士

個数:1
紙書籍版価格
¥1,430
  • 電子書籍
  • Reader

ハヤカワ文庫SF
最後の宇宙飛行士

  • ISBN:9784150123673

ファイル: /

内容説明

戦慄のファーストコンタクトSFホラー 20年にわたり宇宙開発が停滞した近未来、異星の巨大物体が地球に接近する。急遽結成された探査チームを待ちうける謎と恐怖とは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

52
SFでは定番とも言えるファースト・コンタクトものだが、面白くて一気に読むことができた。有人宇宙探査を経験しているのが女性船長ただ1人で、かつて事故を起こして乗員を死なせたこともある人物とか、自分から志願して乗組員になった人などキャラクターの濃い人物がそろっている。また単なるSFではなくホラー要素もあるところなど読ませる内容になっている。「異星人」は意外なものだったし、最後はなるほどと思わせるものになっているが、問題解決はしていないような気がするところも印象に残った。2022/07/20

小太郎

35
まず題名、装丁に惹かれて、ファーストコンタクト物だというのを帯の甚句(宇宙のランデブーを彷彿とさせる衝撃のファーストコンタクトSF!)で知り読みました。出足は中々良いんだけど謎の天体21に接触するあたりからは確かに「宇宙のランデブー」と一緒じゃないと感じました。(大体「宇宙のランデブー」はそれほど成功している小説ではないし比べるのもどうかとは思ったんですが)後半はありがちな宇宙ホラー物の展開で自分的にはイマイチ感が。この程度の作品がACクラーク賞候補?と思ったら受賞はしなかったみたいですね。2022/08/12

天晴草紙

25
A.C.クラークの名作「宇宙のランデヴー」を彷彿とさせるなんて訳者が煽るもんだから、ファーストコンタクトテーマの新ハードSFかと期待して読んだけれど違った。地球に迫る謎の人工?天体に接触するまでは面白かったのだが、それからが作者の想像力を試されるのに艦長は自分勝手だし、隊員は頭良くないし、人工?天体の正体も全然「クラーク」していませんでした。名作○○のようだという安易な紹介をされる本は良くて劣化版、これは、B級ホラー・トンデモSFだった。2022/08/12

ケンケン

17
(655冊目)なるほど~そのタイトルなわけねっと納得。ホラー作家でもあるだけあって、不気味で怖い描写もありつつ、ハラハラドキドキなサバイバル展開の連続で飽きる事無く読了。読みやすくて面白かった!! ラストもいい感じで良い。 オススメ娯楽SFです♪2022/06/05

本の蟲

16
シンプルなタイトルとレトロな表紙が、古めの作品を思わせるが、最近のファーストコンタクトSF。有人火星探査計画が失敗後、年々予算を縮小されたNASAは破産。宇宙事業は民間主導となり、リスクの高い有人宇宙探査は行われなくなった2050年代。自然物ではあり得ない、地球に向けて減速しつつある天文体が発見される。ついに異星人到来か。かつてのNASA職員が再雇用され、倉庫の奥から機材が引っ張り出され、20年ぶりの有人宇宙ミッションが急ピッチで進められる。しかし同時に、民間第一位の宇宙事業会社も接触一番手を目指し…(続2022/06/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19558463
  • ご注意事項