内容説明
<やさしくね やさしくね やさしいことはつよいのよ>――。女優・宮城まり子が命をかけたねむの木学園の40年。人を育てることの喜びと惑いを綴った愛のメッセージ!
◎この子、野原にさくつくしんぼうみたい。いじらしく、かわいくて、まだよごされていない。青い空のような心をそのままもって、そのままの絵をかく。だけど、つくしんぼうではいやだ。私は、美しい花を咲かせたい。<本文より>
◎私ね、思うの。いくら想像しても、想像しても、たりないのね。私たち、ずいぶん子どもの心を忘れてるみたい。<本文より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこさん
21
虐待死した五歳児の記事。行き場のない寒さ、痛みの鼓動、すがりつくもののない自分の体温。消失していく小さな意識がどのように死を感じていたのか、そこにあった景色、想像しきれないことへの申し訳なさ。だから酷い偏頭痛と吐気の中にある時、少しだけ安心する。自分の安心のため、まり子さんはそう自覚して、ホテルの六階の窓から子どもたちが心配して見ていたホームレスに、こっそり食べ物を持っていく。背負っているものの軽さを思う。他者への有責性、その権利への自問。ネムノキ、淡紅色のおしべは長い糸状で多数あり美しいと、辞書にある。2018/03/08
kanki
3
その子の出来ることをとことん探して、優しく、しかし少しでも自立出来るように厳しく。思い上がってる、と自らを顧みることも忘れずに。2020/06/02
Nao
1
マヤ暦講座で出会った方がねむのき学園の話をされていて、何となくは知っていたけどもっと知りたくなって読みました。優しさについて考えさせられました。2012/11/21
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