講談社文庫<br> 銀の夢 オグリキャップに賭けた人々

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講談社文庫
銀の夢 オグリキャップに賭けた人々

  • 著者名:渡瀬夏彦【著】
  • 価格 ¥875(本体¥796)
  • 講談社(2022/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062632393

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内容説明

一頭の馬に魅せられ、人生の夢を託した人々の熱い想いを綴る講談社ノンフィクション賞、JRA(日本中央競馬会)賞馬事文化賞受賞作品。名馬オグリキャップの生涯を著者自らの足で丹念にたどり、見つめ、語り合って綴る渾身のルポルタージュ。これほどまでに私たちの心を捉えた馬が今までいただろうか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

149
第14回(1992年)講談社ノンフィクション賞。 名馬オグリキャップの生涯を描いた作品である。 その誕生から 栄華を極め、そして 普通の馬へ …人々は オグリキャップに 何を夢見たのだろうか? 地方競馬から 中央へ…のし上がって行く様は 歯切れよく 快感である。 第二次競馬ブームを支えた 懐かしい名前が あの頃の時代の熱狂を 蘇らせる。 ほとばしるような競馬愛に溢れた、 熱い作品だった。2018/12/15

こたつドラゴン

8
圧巻の一言。オグリキャップを追い続けた記者が驚くほど入念に取材をし書き上げたノンフィクション。オグリキャップを知るならこれ以上の本は無いのではないか。オグリを巡る関係者の喜びや葛藤が克明に描かれていて、当時の独特な雰囲気を含め追体験しているようだった。加熱するオグリ人気が次第に実馬と乖離していくも、その虚像に救われ魅せられた人が沢山いたのもまた事実。バブル期の日本という特殊な時代を席巻した”普通の馬"がもたらした影響は計り知れない。それから30年経ち、関係者のその後を知り物悲しい余韻に浸っている。2021/11/10

うたまる

2
「オグリキャップ、強い!物凄い強さ!物凄い強さ!」(実況:大川アナ)……第2次競馬ブームを牽引した名馬オグリキャップとそれに関わる者たちのノンフィクション。野球やサッカーも含め、スポーツ・ドキュメンタリーというのは下手すると実際の試合を見るより面白い。あっという間のプレーの一つ一つに緻密な計算や深い駆け引き、磨き上げられた技術があることを知り、ゲームを味わい尽くすことができるからだ。本書は正にその好例。膨大な取材からレース結果の必然に辿り着く。但し、オグリの差し脚だけは別。これだけは映像こそが最も雄弁。2019/11/16

夢みる夢子

2
⭐⭐⭐オグリキップを取り巻く人々の人生が激変して行く。人と馬の強い繋がりのロマンを、ひしひしと感じ感動!出会いって、凄いなあと痛感!久しぶりに、動物の触れ合いの感動に出会って幸せ!2019/02/20

いまにえる

2
オグリキャップにまつわる人と馬の物語。最初に引退の有馬記念が書かれていて、その後時系列に語られるのだが、90年の秋天・JCの惨敗が終わりいよいよ来るぞ、というところで引退後の話に飛んでしまうのがなんとももったいない。 個人的には、人より馬優先というのはそうすべきだろうと感じる一方で、人がいないと競馬が成り立たないから人を大切にすべきだろうとも思うのですごく悩ましいなと思った。2018/04/14

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