講談社現代新書<br> 10分で名著

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講談社現代新書
10分で名著

  • 著者名:古市憲寿【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2022/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784065280492

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内容説明

最強の水先案内人がプロに「読みどころ」を聞いてみた――。
『神曲』『源氏物語』『わが闘争』『資本論』……、名著を読まなくても楽しめる、虫のよいガイド本、誕生!

好きな女性とはセックスできず、添い寝しかできない男の悲哀――『源氏物語』
莫大な印税収入でヒトラーは自信をつけた――『わが闘争』

手に取ってみたけれど、挫折した……、でもあきらめるのはまだ早い! 聞き手=古市憲寿+構成=斎藤哲也の名コンビが贈る名著ショートカット。

『神曲』――都市市民が生まれて、煉獄が生まれた 原基晶
『源氏物語』――「宇治十帖」の不器用で流されやすい登場人物たち 大塚ひかり
『失われた時を求めて』――宝探しのように自分の読みたいところを探す 高遠弘美
「相対性理論」――時間も空間も一つではない 竹内薫
『社会契約論』――「明日からこの国を、この世界をどうしよう」と考えるヒント 東浩紀
『ツァラトゥストラ』――「神は死んだ」など好きなパワーワードを探してみる 竹田青嗣
『わが闘争』――大衆を小馬鹿にした第6章「戦時宣伝」 佐藤卓己
『ペスト』――「自分事」となると、一気に読みやすくなる 佐々木匠
『古事記』――縄文系と弥生系の世界観が混在していた 三浦佑之
『風と共に去りぬ』――単なる恋愛小説ではない 鴻巣友季子
『国富論』――啓蒙の時代にお金儲けは肯定された 野原慎司
『資本論』――「新しい世界」の秘密を明らかにしようとした 的場昭弘

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

146
最初、名著を10分で読むなんて…と否定的でしたが、読んでみると、これはこれで有りだと感じました。本書には12冊の名著の案内があります。私は既読3冊、読みたい本5冊、読まないだろう本4冊でした。それぞれに、本についての基礎知識とその道のプロと古市氏の対談形式で書いてあり、本当に10分程度で名著の概要や作者の生い立ち時代背景や魅力など簡潔に記してあります。特にプルーストの「失われた時を求めて」は読んでみたくなりました。でも、古典の長編はなかなか手が出しづらい。うーん。2023/04/06

momogaga

55
こんな本が欲しかったんです。田原総一朗さんみたいなコーディネーターが、名著の水先案内人たちと絶妙なやりとりでその名著の魅力を伝えてくれる。今回の古市さんは毒舌を押さえ、わざと見当違いなことを言うなど、なかなかの策士ぶりでした。 2022/06/20

兵士O

52
僕が毎週視聴している「水星の魔女」。宇宙進出を果たした人類の、高度化した大企業とテクノロジーの矛盾を背景に、若いヒロイン達が翻弄される様を描き出しています。そんなディストピアが未来像になったこの現代の世界の源流はなんなのか? この本で取り上げられる名著は、貨幣が人間の唯一の価値基準になり果てたその理由(国富論)、極度の貧困のもたらす大衆の変容の恐怖(わが闘争)、永久に新規市場を求め続ける資本主義のからくり(資本論)など、その構造の大本を説明しています。社会科学系の人には常識でも、僕にとっては驚きでしたね。2023/04/30

ころこ

52
『NHK 100分de 名著』のもじりですが、半ばマンネリ化している本家の批判であり、当初の意図を濃縮した実践になっています。名著とは、その名前の由来通り全くの前提知識が無く読むものではなく、その本を読んだからといって途端に物事が見通せるようになる訳でもありません。時代的な制約により文脈が切り離されていて、語り口も冗長だったり、本筋に関係ない固有名が頻出したり、現在の感覚からすると独特です。本書は後世にどう読まれてきたかということが名著を成立させてきたことを強調していて、著者が12冊の名著の研究者になぜそ2022/05/30

Kanonlicht

51
NHKの「100分de名著」をパクったタイトルだけど、その10分の1の時間で名著を紹介するために、その道の研究者に「一言でいうとどんな本?」とド直球で聞いていくスタイル。著者の声で再生される「それってどういうことですか?」という人を食ったような質問も、専門家の難解な説明をわかりやすく変換することに役立っている。研究者がいるからには「研究したい」と思わせる何かがその本にはあるわけで、その面白味を上手に引き出しているところが企画としてうまいと思った。2022/07/15

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