内容説明
札幌在住。YouTubeやイベントで躍進中のプロ怪談師・匠平が地元を中心に縁深い人たちの怪異譚を聞き集めた実話怪談集。
札幌市中央区にあるスタジオにはなんだか気味の悪い部屋があり、ある日…「知り合いのスタジオにて」、白石区の家で鏡の中に肩越しに見えた見知らぬ女の姿の正体「それ怖くないやつ」、西区にある現場で見た異様な光景「事故物件の解体」、霊障に悩んでいた後輩を連れて霊媒師に会いにいった著者。そこで見たものは…「過保護」、仏壇や神棚を他所へ移して実家を取り壊したら、みるみる長男が体調を崩し…「体調不良の原因」――など怒涛の31編！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
150
今は取り壊されて新しい商業施設を建築中のすすきのラフィラ。ヨークマツザカヤの時から有名だった曰く付きのエレベーターの話は知っていたが、今回初めて知った出没するらしい背広姿のナニか。以前はとある読書バーに行く時によく通っていたので、思わずぞぞっ。T区H学園大学そばの今は取り壊されたアパート、C区東◯◯通りの物件、複数の体験談が並ぶのが怖い。「空いている駐車場」何年も前に稚内から戻る時にトイレ休憩に立ち寄り、立派な建物なのに何だか不気味で走って車に戻った道の駅、ここなんじゃ？いや、もう忘れよう、そうしよう。2022/07/10
HANA
66
実話怪談集。ご当地怪談であるが、今回は特に札幌でなければいけないという話はほぼ無くちょっと拍子抜け。ご当地怪談だと土地と怪異のバランスが大事だと常々感じているが、こうも一方に突き抜けてしまうとなあ。あと収録作が地味というか平凡な気がする。怪談を語る怪談師が書いた怪談本を読んだ時感じるのだが、語るのと書くのでは方向性が違うのではないか。語るという行為が相手にわかりやすく伝えるのに対し、書くという行為は技巧の限りを尽くす部分があると思うし。というわけで怪談としては凡作かな。怪談に霊能者って令和とは思えないし。2022/05/25
ヒデキ
34
北の怪談師 匠平さんの怪談話です 集められた多くの北の大地の怪談が 様々な語り口で語られていきます 幾つかの怪談が、 同じ場所や同じ因縁を 原因にしてるかも？ 2022/06/14
かおりんご
20
ホラー。札幌近辺で起きた怪異がまとめられている。そんなにたくさんも怖いことって起こっているんですね。霊感があるっていう人の話は、あまり好きではないのですが、勝手にピアスが外される話など楽しく読みました。2022/06/01
ラルル
13
匠平さんの本２冊目。特別何か秀でた部分は無いんですがかと言って悪くもなく、評価するのが難しい。敢えて言うなら「無難」かな。ただ一つ、余計だなと思うのはつどつどのエピソードの頭に「本人から話を聞いている体で読んで頂きたい」の一文。これは明らかに要らないなと思います2025/07/02
