ナラティヴ・セラピーの会話術 ディスコースとエイジェンシーという視点

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ナラティヴ・セラピーの会話術 ディスコースとエイジェンシーという視点

  • 著者名:国重浩一【著】
  • 価格 ¥3,630(本体¥3,300)
  • 金子書房(2022/05発売)
  • ポイント 33pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760830299

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内容説明

ナラティヴ・セラピーの理論的背景を理解するとともに、それをどのように自分の臨床場面で活用するか。日本文化の中での日本語によるナラティヴ・セラピーの実際を、事例を用いながら、わかりやすく丁寧な言葉で詳述する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aiken

14
2013年の本。感動した。セラピーってこうやってるのか。受けてもいないのに受けた気になった。大変癒された。「問題」として前提にされてしまうことを支配的ディスコースととらえよう。「問題」としての世間からの位置づけ要請に対し、「何がそうさせるのか」と考え、そうさせる原因を外在化させよう。個々人の発達のデコボコ考慮しながら、オルタナティブで有効でライト感覚で緊張しなくてすむアプローチやストーリーを対話から生み出そう。春実さんのお母さんの手紙が物語る著者のごまかしなどない真剣さと真っ直ぐさ。こういう人でありたい。2021/07/04

moshi

12
誰もが自分のストーリーを生きている。不登校の子どもが「自分は情けないやつだ」というストーリーを語ったならば、語られていない物語に注目し、「自分は困難に立ち向かう人間だ」など新たなストーリーをカウンセラーと一緒に作りだすのがナラティブ・セラピーだと理解した(あってるかな)。物語が持つ「人生への影響力」は計り知れないと思ってる。これを読むといかに自分が偏った目で人・自分・物事を見ていたのかが良くわかる。私が仕事で子ども・親御さんに提供したいのもこういう視点だなぁ。もっとナラティブ・セラピーを勉強してみよう2020/09/14

乱読家 護る会支持!

5
事前に著者のワークショップに参加していたおかげで、ほんのわずかと思いますが、内容が理解できました。 今年一年は、支配的なディスコースにずいぶんと苦しめられましたが、最後の最後で、この本を読む機会を与えられことに感謝します。。。 一方で組織人は、支配的なディスコースを利用して他者を動かしています。 また、支配的なディスコースがあるからこそ安全で治安の良い日本社会で生きていけるようにも思います。 物事には全てに表裏、良い悪いの両面があります。絶対視観は危険です。中庸、バランス、真面目さとええ加減さと。。。2019/12/28

わくい

5
ナラティブセラピーの入門書として読むには、私にとっては最適だったと思います。他の著書ではイマイチ分かりにくかったセラピーの流れや狙い、具体的な質問の仕方、変容の仕組みについて知ることができ、これから更に他の文献や書籍を読む際に、よい道標になるような本です。2019/01/05

t80935

5
「人間はストーリーによって人生を生きている」支配的なディスコース(世間)の力は強く、それに沿って生きることができないと、とても息苦しくなってしまう。その人自身に合ったオルタナティブなディスコースを探し出すのがカウンセリングの目的なのかな。これから思春期の子どもを持つ身としては、子どもとの接し方について参考にしたい。2015/02/05

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