内容説明
邦人のタテとしてソ連の侵攻を阻止した、わずか一個旅団の戦争
敗戦を迎えてもなお、ソ連・外蒙軍から同胞を守るために、軍官民一体となって力を合わせた人々の真摯なる戦い。自身の安全を考えた人は少なく、多くの自己犠牲のうえに、日本人たちの奇跡の大脱出が始まった。
感想・レビュー
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Sapporo Shiojiri
2
著者は元新聞記者の方。蒙疆政権の地図や路線図が充実している(31頁の地図など)。軍事史は、学者がまだまだ少ない分、ノンフィクションが貴重な資料になり得るなあ。また、画家・作家の池田満寿夫が国民学校時代を 張家口で過ごしたというのは初めて知った。引用されている文献の詳しい出典が気になるところ。2020/01/03
泥岳
1
敗戦後、中国の張家口から引き揚げる日本人を援護すべく防御戦闘を続けた日本軍の戦記。手記等を元に構成されている。 国軍とはかくあるべしと思わされます。2019/03/24