新潮文庫<br> さよなら、ベイビー(新潮文庫)

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新潮文庫
さよなら、ベイビー(新潮文庫)

  • 著者名:里見蘭【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2022/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101281315

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内容説明

見知らぬ赤ん坊(タカヤ)を連れてきた父親が、まさかの突然死。母亡き後ひきこもり歴4年の雅祥(まあくん)が、いきなり育児を任されることに。この時から地獄の二人暮らしが始まった。ミルクを飲ませても、おむつを替えてもタカヤは泣き止まない。母親はいったい誰……迎えが来る日まで、あと1日。だが、まあくんとタカヤと母親の人生は驚愕の真実へと急転直下する! 胸に染みる、痛快青春ミステリー。(解説・北上次郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

164
確かに「親孝行」や「ミステリー」、そして「感動」といったキーワードは内容に‘のっかって’いるのですが、個人的には正直、上手くまとまりきれてない感じがしました。作者さんのやりたい(書きたい)コトは伝わるのですが、風呂敷を広げ過ぎて、収まりきらなかった。むしろ大切な何かをつめ忘れた?そんな感じすらしました。決して悪い作品ではなく、むしろ良い作品なのですが、登場人物の‘つながり’に細心の注意をはらっていかないと、面白さや醍醐味を十分に味わえないでしょうね。もう少し色んな意味でシンプルだったらなと思いました。2014/05/10

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

123
引きこもりの青年のもとにやって来た身元不明の赤ん坊。連れてきた父が急死し、不条理な二人だけの生活が始まった。《親》の過去と《子》のいま……二つの時代が交差し、複雑に練られた幾筋もの伏線が解ける時、垣間見えたのは子を思う親の愛情。冒頭からヘビーな設定が描かれるが、基本的にはスラップスティックものだと思っていた。それがまさかの展開。『欲しいけどできない』『できたけど育てられない』『手放してしまったけれど会いたい』。それぞれの事情を抱えた家族の前に用意された特別養子縁組制度が運命を変えた。苦いけどハートフル。2015/11/10

ゴンゾウ@新潮部

103
ひきこもり青年のヒューマンコメディと思って手にとりましたが、少しシリアスなミステリーでした。良い意味で裏切られました。現在と過去が入り組みながら複数の物語が進行するので戸惑いますがぐいぐい引き込まれました。ひきこもり、不妊治療、未婚の母等現代社会にある多くの問題をそんなに重くないタッチで描かれています。母の死を受け入れられずに引きこもったまあくんがタカヤ君を抱えながら多くの問題に直面し、自分の出生の秘密を知るうちに逞しくなっていく姿に元気をもらいました。母親の愛情はとても大きいですね。2015/11/11

七色一味

90
読破。過去と今の時系列がランダムになっていて、それがミソになってます(あ、ネタバレか!)。でも、この物語ってミステリー部分を楽しむ以上に、赤ちゃんに振り回されつつ、嫌々ながらも「外」に出ざるを得なくなる彼の「強制的」成長を読むのが楽しかった。痛快か、と言われると首を傾げなくなるけど、「親子」の姿を考えるきっかけになるかと。2015/07/06

たるき( ´ ▽ ` )ノ

89
ん?ん?ちょっと混乱したけど、なんとか読了(^_^;)読んでいて楽しい部分と、そうでない部分があった。先が気になってどんどん読めたし、設定が私には新鮮で良かったが、なんかモヤモヤした気持ちが残った。再読したら、いろんな発見がありそう♪2015/07/22

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