内容説明
日記はレミさん、挿絵は和田さん。
1989年夏、フランス発スペイン経由、ゴールはイタリア。
楽しき家族の夏の思い出。
初めての文庫化。
「夫はいつも通り知らない料理に挑戦している。メニューの適当なところを指すのだ。(中略)あんまりおいそうじゃなかったけど。子どもたちはマカロニ・イタリアンスタイル。私も一口食べてみたらおいしかった。食べ慣れた味。これがいちばん正解」(8月4日グラナダ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
100
1989年夏の和田誠さん一家のフランス・スペイン・モナコ・イタリアを車で訪ねた旅日記です。 日記はレミさん、挿絵とコラムは和田さん。二人の息子さんの絵も載っています。二人ともとても上手です。そして、家族の皆さんがとても仲良しです。 旅の記録のほとんどは食事のお話です。家族の全員が食べることが大好きで、海外旅行での食事を楽しんで満喫しています。十分に旅の楽しさが伝わってきて、私も旅に出たらこんなふうに食事を楽しみたいと思います。2023/05/05
小梅
75
時々、あ〜和田誠さんはもう居ないのか…と思いながら読んだ。とても素敵な夫婦で素敵な家族だ。2023/10/24
keroppi
74
和田誠さん一家のヨーロッパ旅行記。文は、奥様の平野レミさんが書き、和田誠さんが絵を添える。料理愛好家のレミさんらしく、各地で食べる料理が美味しそう。和田誠さんは、和田誠さんらしく、いろんなものに興味があるようだ。子供たちの視点もいい。実に楽しそうな旅行だ。コロナになって、行けなくなってしまったヨーロッパ。ああ、行きたいなぁ。2022/10/27
fwhd8325
74
平野レミさんはテレビやラジオにも出演されているので、底抜けに明るいキャラクターはわかっていますが、和田誠さんはどんな人だったんだろう。ご家族揃っての夏休みの旅。行きあたりばったりと帯には書いてありますが、本当に楽しそうな家族の旅行の様子が羨ましく感じます。和田さんのメニュー選び、唱さんのワインの感想など、楽しさが目に浮かびます。和田さんのイラストも大好きです。2022/02/25
penguin-blue
50
和田誠さん、平野レミさん夫妻が二人の息子さんを連れて1989年にヨーロッパを旅した時の記録。現地の知人に車を出してもらい、大まかなコースは決まっているものの、行った先でその日の宿や夕食の場所を決め、その時の興味で戻ったり、寄り道したりの気ままな旅は何とも贅沢だ。食事の描写も多く、家族全員食べるのが好きで、海外での食事を楽しんでいるのが伝わってくる。新しいメニューに挑戦したがるのがレミさんでなく、和田さんなのがちょっと意外(笑)。旅ができない中、旅の気分のお裾分けと、禁断症状を同時に連れてくる一冊。2022/04/23