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内容説明
ぼくは背が低い。仲良しの希来里は、背が高くて手足も長い。そんなぼくらは、バレーボールが好きでジュニアクラブに入ることになった。体格に恵まれている希来里に、監督も嬉しそうにしている。そして、入部して半年で希来里はスタメンになった。ぼくだって、スタメンになりたい。けど、ぼくが身長に負けないためのトレーニングをしている間、希来里はその先の練習をしている。最初からある差は、縮まらない……これって不公平だよ! ところが、希来里に誘われた競馬場で……。――不公平さは、だれにでも公平にある日本児童文芸家協会賞、野間児童文芸賞受賞等、数々の受賞歴があり、青少年読書感想文全国コンクール2年連続選出の著者が、等身大の少年達を爽やかに描いた共感を呼ぶ一冊。 【もくじ】●1:不公平だよ ●2:努力してもムダなこと!? ●3:悩める希来里 ●4:不公平は公平だ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
68
児童書。4年生の公太(こうた)は背が低いのが悩み。背を伸ばすために運動したり毎日牛乳をのんだりして努力しているのに、身体測定で身長が伸びていなかったことに落ち込む。友達の希来里(きらり)はなんの努力もしていないのに背が高くて、公太は希来里が羨ましくてたまらない。努力しているのに報われないなんて不公平だ!視力が落ちて落ち込む同級生や、背が低くてバスケを諦めた先生の話をきく。▽誰にでも「神さまはズルい、世の中は不公平だ」と思うことはある。不公平だけは誰にでも公平にある。だから、ぼくにはぼくにできることをする。2022/07/18
白雪ちょこ
24
なりたい夢に向かって、一生懸命な主人公。友達がキラキラネームで、今どきさを感じたが、悩みは今も昔も変わらない。 それは大人になっても一緒。 目が悪かったり、背が低かったり高かったり、力があったりなどなど。 子供だけでなく、大人でも未だに悩むようなことが、子供ながらの純粋さを交えて描かれていた。 最後のオチに至っては、少々ヌルッとしており、もう少しはっきりとして欲しかった。 が、2人は前を向き、不公平さを認めて頑張っていくという姿が良かった。 誰にでも不平等が当たり前。2023/10/09
喪中の雨巫女。
19
《私-図書館》みんな、不公平であると思ってるんだなあ。不公平が、平等であることに、納得。2022/08/10
彩灯尋
13
不公平さは公平にある、ということ。自分の力じゃどうにもならないことだってある。それをどう受け入れていくのか、どう向き合っていくのか。わかりやすくて読みやすかった。この世はもれなく不公平なんだよね。2025/04/29
奏
10
背が低いことがコンプレックスの公太。バレーボールクラブに一緒に通う仲良しの希来里は背が高く、嫉妬心が湧いてくるのを抑えることができない。でも、そんな希来里にも悩みがあって。。。生きる権利は平等で公平。でも人生は不公平。そんな不公平な中でどうやって幸せを感じて生きていくのか?自分と他人を比べないって本当に難しいけれど、今の自分にできることをやるしかない!子どもたちにも読みやすく、共感しやすい物語の中に、しっかりとメッセージが込められています。2022/09/17