内容説明
対・社会主義/対・国家/対・前近代社会――
対比するものや時代によって「資本主義」の意味は変わる。
市場経済・企業組織の変容、中国の台頭。
いま「資本主義」は、どんな現実をうつすのか?
「市場」と「所有」のバランスにその本質を見出し、
歴史と概念から付き合い方を考える、AI時代の「資本主義の哲学」。
*
もちろん私たちは「資本主義」という言葉、概念にだけ関心があるわけではなく、そのような言葉で指示されている現実そのものに対してこそ深刻な関心があります。しかしながら我々は「資本主義」という言葉、概念なしにはその言葉が指し示す現実について考えることはおそらく不可能なのです。――「はじめに」より
【目次】
はじめに
1 資本主義・対・社会主義
2 資本主義とは何か
3 仕組み
4 核心
5 AI時代の資本主義
おわりに
補論 資本主義と国家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島直人
3
読了。刺激が強過ぎて読むのに疲れる。2022/08/11
静かな生活
1
REVIEW SCORES 70/1002024/07/10
Go Extreme
1
資本主義・対・社会主義: 資本主義を克服する社会主義 古典派経済学的把握 現存する社会主義と産業社会論 世界資本主義と世界社会主義 グローバル資本主義・近代としての資本主義 資本主義とは何か: マックス・ウェーバー イノヴェーションを創発する市場経済 仕組み: 官僚制資本と資本主義 市場と所有 市場と組織 財産権の多様性 核心: 知的財産、人的資本 AI時代の資本主義: AI化と労働なき資本主義 監視資本主義・ギグエコノミー・AI化とバブル 資本主義と国家:戦争機械 福祉国家論 公共財の理論 国家・公共性2022/06/17