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内容説明
カエルとツバメをさがしに町へ出た古時計の長針はやまるくんと、短針おそまるくんがごちそうになったウナギのかば焼き(はやまるくん おそまるくん)。手術代のかわりに借りた「おどるフルーツの木」(フルーツ仙人、ふつうの医者)。オウムのすきなアイスクリーム、キツネおやじのつくる名物天丼(めいぶつてんどん)など、クレヨン王国特別食堂のお店を舞台にしたおいしいお話7編がはいっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
42
デパートの食堂が舞台の不思議なお話かと思いきや、食べ物を題材とした7編の短編集。どの話もクレヨン王国らしくて好きだが、『フルーツ仙人と、ふつうの医者』『はやまるくん おそまるくん』『小さなアジのいのり』が良い。『キツネおやじの店じまい』は小学生の時に読みたかった。幼いなりに感じることが何だったのか気になって仕方ない。小学生には理解できないとは思わないなぁ。児童文学だが、勧善懲悪のわかりやすい構図に単純なハッピーエンドの話は多くない。このほろ苦さこそがクレヨン王国シリーズの持ち味だ。2024/01/13
かのこ
40
クレヨン王国特別食堂へ迷い込んだ「わたし」が食器たちから聞いた七編の“おいしいお話”。可愛らしい入れ替わりものから、報われない恋のお話まで、おいしいものに絡めつつ、多彩な短編集。「小さなアジのいのり」は子供の頃すごく好きだったし、今読んでもいいなあとしみじみ思う。でもやっぱり一番心に残るのは、ラストの「キツネおやじの店じまい」。児童書ナイズされてるけど、完全な恋愛小説。キツネおやじのセリフがリアルすぎるよ…。子供は小さな大人。大人がさけて通ることのできない道は、子供だってさけて通ることはできない。確かに。2017/08/30
たぬ
14
☆4 25冊ほど読んできたクレヨン王国シリーズ中でもほのぼの度はトップクラスです。果物大好きだけど高くてたまにしか食べることができず日々嘆息している私は「フルーツ仙人と、ふつうの医者」がいちばん印象に残りました。こんな木ほしいなあ。さくらんぼ、次郎柿、和梨、デコポン等々いっぱい食べたい。最後のお話はあとがきにもあるけど子供向けではないね。40代半ばのオジサンが若い娘さん(婚約者あり)に横恋慕するという筋でね…正直ウヘェってやつですわ…2024/12/09
星群
8
散らばったクレヨンを追いかけて、クレヨン王国デパート特別食堂へ。いろんな美味しそうなお店があって何を食べようか迷います。まずはキツネおやじの『ごんげんさん』で名物の天丼を食べ、おやつにココとキキの『クリーム横丁』でアイスクリームを食べて、家族のお土産に松花堂弁当の『キラキチ』でお弁当を買って帰ります。ほくほく、大満足。2012/02/16
昼夜
6
授業中か朝・帰りの会だったか先生の話をそっちのけで読んでて取り上げられたという良い思い出があります(笑)。本当に美味しそうだったなぁ。