集英社新書<br> 何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から

個数:1
紙書籍版価格
¥1,034
  • 電子書籍
  • Reader

集英社新書
何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から

  • 著者名:斉加尚代【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 集英社(2022/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087212105

ファイル: /

内容説明

久米宏氏、推薦!
いま地方発のドキュメンタリー番組が熱い。
中でも、沖縄の基地問題、教科書問題、ネット上でのバッシングなどのテーマに正面から取り組み、維新旋風吹き荒れる大阪の地で孤軍奮闘しているテレビドキュメンタリストの存在が注目を集めている。
本書は、毎日放送の制作番組『なぜペンをとるのか』『沖縄 さまよう木霊』『教育と愛国』『バッシング』などの問題作の取材舞台裏を明かし、ヘイトやデマが飛び交う日本社会に警鐘を鳴らしつつ、深刻な危機に陥っている報道の在り方を問う。
企画編集協力はノンフィクションライターの木村元彦。

目次

第一章 メディア三部作(1 『映像’15 なぜペンをとるのか~沖縄の新聞記者たち』
2 『映像’17 沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔』
3 『映像’17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか』)
第二章 記者が殺される(4 『映像’18 バッシング~その発信源の背後に何が』)
終章 『教育と愛国』の映画化に走り出して
おわりに――ドキュメンタリスト、組織の中での闘い
巻末付録 『映像’18 バッシング~その発信源の背後に何が』台本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

119
著者は、毎日放送のドキュメンタリー部門のディレクター。沖縄への偏向報道、米軍基地問題、教育と愛国(教科書問題。学術会議任命問題)、ネット上のバッシングなどを問う番組制作の裏側が、当事者の実名入りで紹介される。制作の難しさ以上に、放送後のSNSでの非難やデマによる二次被害の陰湿さに現代社会の闇を見る。先輩から「インターネットや悪意のある人たちと同じ土俵で戦いすぎていませんか」と忠告を受けても、ファイティングポーズをとり続ける筆者。メディアの多くが娯楽と情報に走る中で、「報道」の志を貫く姿にエールを送りたい。2022/07/06

おいしゃん

23
【2024-5】バッシングにも負けずに、ただただメディアとしてあるべき姿を邁進する著者の姿は、メンタル強いとか通り越して、人間の形を借りた使命感の塊である。2024/01/08

どら猫さとっち

12
毎日放送の名物ディレクターで、ドキュメンタリー映画「教育と愛国」の監督が、これまで手がけてきた番組の背景や、テレビジャーナリズムの在り方を綴った奮闘記。「教育と愛国」は2回観たが、何度観ても背筋が寒くなる、身につまされる作品だった。マスコミさえも忖度しがちになってきた昨今、深く切り込まなければ見えてこない真実があることを、本書から受け止めなければならない。2023/04/16

Iwata Kentaro

12
献本御礼。アンビバレントな思いで読んだ。ジャーナリズムの基本は「ファクトに寄り添うこと」だと思う。「弱者に寄り添うこと」ではない(とは限らない)。HPVワクチンで「弱者」に寄り添って何が起きたか。「薬害エイズ」で厚生省を叩いて何が起きたか。逆にデマを流した看護師の話とかはとても面白かったです。やはりファクト大事。2022/08/19

バトルランナ-

10
ラジオで聴いた話しの方がグッと来たかなぁ。3点。2023/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19516240
  • ご注意事項