内容説明
家庭では話せるのに幼稚園や学校では話せない子どもに出会ったら読んでほしい1冊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
10
紳士な人柄がよく出ている。緘黙という状態はけっこう有名だと思うが、たしかに他の発達障害に比べて、レア。 2022/02/05
いとう
6
他の感想にあるように、スモールステップをさらにスモール、スモールにしていくことに場面緘黙の支援のありか型あるのだろう。しかもそれは、p129にあるように行動上の変化(話せる)だけでなく内面(話せたけど緊張した)も評価に入れ、昇るだけでなく降りることもあるスモールスモールスモールステップとある。 驚いた内容として「発症年齢と認識年齢の解離(p32)」。最大で5歳に発症し、35歳に認識した事例。それほどにまで周囲の誤解(家では話せるから・様子を見ましょう)が強いのだろう。2022/11/25
たらこ
4
場面緘黙支援を学ぶのに、まずはこれ。と言えると思う。2022/05/07
ソーシャ
3
場面緘黙症支援の第一人者である臨床心理士の先生が、場面緘黙症の概念や具体的な支援方法(スモール・スモール・スモールステップ)、事例紹介をわかりやすくコンパクトに纏めた一冊。具体的な治療方法などをよく知らなかったのですが、心理学的なアプローチに加えて教育職の理解と粘り強い支援が欠かせない疾患だという印象を受けました。ところでこの疾患っていわゆる心身症と考えてもいいのでしょうかね…2022/05/01
yucco
2
場面緘黙かなと思われるお子さん(未就園児)に接する機会があり、読んでみました。とにかく焦らず、子どものペースでサポートしていく事が大切なんですね。第5章に示されている事例を読むと、支援する大人達がここまで寄り添える体制を、例えば現在の小中学校などで整備出来るのか…日頃、先生方の多忙さを見聞きしているだけに、実際はなかなか難しいのでは?と思ったりもしました。例え難しくても、子どもの状況や気持ちを理解することは大切。引き続き勉強したいです。2024/08/26