内容説明
なぜこれほどまでに彼の言葉は刺さるのか
「心には心の言い分があるが、理性はそれらをまったく知らない」
「この無限の諸空間の永遠の沈黙が私を恐怖させる」
「人間は天使でも獣でもない。そして不幸にも、天使のふるまいをしようとすれば、獣のふるまいをすることになるのだ」
優れた数学者、物理学者、また哲学者にして神学者でもあったブレーズ・パスカル(1623―1662)。彼は人間と信仰について思索を重ね、未完の断章を大量に残してわずか39歳でこの世を去った。のちに『パンセ』というタイトルでまとめられた主著は、「考える葦」「賭け」「クレオパトラの鼻」など、忘れがたい名句やイメージに溢れ、世界中で読み継がれて今日に至る。
本書は、そんなフランス屈指の名文家パスカルの選りすぐりの断章(パンセ)を、フランス文学界最高の案内人が豊富かつ巧みに紹介しながら、その思想の真髄に迫る刺激的なエッセイ。好評を博した毎日5分の人気ラジオ番組が元となっている。本格派でありながら広く開かれたテクストが、最良の研究者・翻訳者を得て、いま日本の読者に届けられる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
林克也
2
四苦八苦して読み終えた。ブランシュヴィック版327の断章が、今日のアメリカ大統領選挙とかこの前のニッポンの衆議院議員選挙(裁判官審査含む)の結果について考えることへの一助となった。 パスカル、難しいけど面白い。2024/11/06
難波猛
2
#読書 ◆パンセ=思考 ◆心には心の言い分があるが理性はそれを知らない ◆名声の誘惑は大きい、その代償が死でも ◆想像力はささいな対象を魂が一杯になるほど拡大してしまう ◆力なき正義は無力、正義なき力は圧制 ◆真の雄弁は雄弁を軽蔑する ◆人間は例外なく幸福を求めている ◆人生は前後の永遠の前で無に等しい ◆最良の書物とは読者が自分でも書けたかもしれないと思わせる ◆人は他人より自分が思いついた論拠に納得しやすい ◆人間の欲望=肉(感覚)、目(知識)、力(支配) ◆社会的身分と真の自分、二重思考を持つ2024/08/01
エジー@中小企業診断士
2
“人間は考える葦である”のパスカル。『パンセ』は”思考”の意。折々に書き留めた断章を整理した草稿の綴り(リアス)として没後に発見された遺稿。「この無限の諸空間の永遠の沈黙が私を恐怖させる」「ある作品を創るとき最後に見出すのは、最初に何を置くべきかを知るということだ」「すべての不幸はただ一つのこと、即ち、部屋の中でじっとしていられないことから生じるのだ」「人間たちは死、悲惨、無知から逃れることができなかったので、幸福になるためにそれらについて考えないことにしたのである」 普遍的な人間は看板を必要としない。2024/03/31
Go Extreme
1
「あの恐るべき天才」 「靴のかかと」 自己愛 「誤謬と偽りの女主人」 「パスカル氏の生涯」 「この世の女王」 「説得術について」 圧制 決疑論 父 「崇高なる人間嫌い」 「気晴らしのない国王」 3つの秩序 「心には心の言い分がある」 「それはモンテニューのものとしてではない」 3つの邪欲 救いの予定という神秘 聖棘の奇蹟 中庸 二重の思考 「私とは何か?」 村の女王たちと壁の飾り窓 パスカルとマルクス主義者たち 漸進法 暴力と真理 リベルタン パスカルの方法 私悪、公益 隠れたる神 完成された紳士2021/10/22
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