余烈

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余烈

  • 著者名:小栗さくら【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2022/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065273807

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内容説明

土方歳三、中村半次郎、小栗忠順、武市半平太……。博物館学芸員資格を持つ歴史好きタレントとして活動中しているほか、歴史番組・イベント・講演会等で講演やMCとして多数出演している著者が、愛してやまない幕末の侍たちを、実際にその地を巡り、見て聞いて感じたことなどをもとに渾身の力で描いた連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

119
本作が初小説?たしかにちょいと硬さは感じるけど随分手練れてますね。土方、中村半次郎、小栗忠順、武市半平太。倒す者たちと守る者たち。混沌をきわめる幕末、正義は各々の胸の裡にあった。彼らの傍らで最期を見つめた者たちの悲哀。なんとも叙情感溢れる筆致。淡く切ない映像のように眼前にひろがります。いやぁ、素敵でした。次作、また読みたいです。2022/06/19

逢日

5
オムニバス。幕末と言われる時期の初期から明治初年ごろを時系列的に登場人物を変えてつづる連作短編。良い話もあったが、概ね半熟な印象。半平太の話で以蔵が出ないのは不自然だし、箱館戦争で市村鉄之助に触れないのも無理があるかなと思う。初めの2作の様な名も無き市井の人を主題にしてもよかったかも。2022/06/30

ベック

5
幕末に活躍した四人を描く四編の短編集。描かれる時代が時代だけに、そこには大きく変わる歴史の波に翻弄される人々が描かれる。正義や忠義や道義が悔恨や裏切りや翻心と並列に行われる理不尽な世を大志の元に生き抜いた人々。ゆえに、そこには歯を食いしばり砂を噛むような断腸の念がほとばしる。2022/05/31

かえるー@いくさ人

4
学芸員の資格を持つ歴史系アーティスト「さくらゆき」のアルトご担当、そしてメディア等でのマルチな活躍をされている小栗さくらさん待望の連作短編集です。 描かれる人物は倒幕(中村半次郎&赤松小三郎)・佐幕(小栗又一&忠順)・倒幕(武市半平太)・佐幕(立川主税&土方歳三)とバランス良く配置されており、カバーイラストも美しく行間もあって目に優しい装丁となっています。 登場人物の口から発せられる台詞の描き方もさることながら、風景を感じさせる描写や心象風景を感じさせる描き方が非常に優れていて作品に没頭出来ます。2022/05/27

ハッピー

3
【図書館】ダ・ヴィンチの新刊情報で気になった初読みの作家さん.「薩摩の『師』」である軍学者・赤松小三郎を斬った中村半次郎,薩長への主戦論を唱えたが受け入れられず新政府軍に処刑された小栗忠順,土佐勤王党を率いて吉田東洋を暗殺した武市半平太,新撰組副長土方歳三の戦死に居合わせた立川主税.有名から無名まで幕末の人物を描いた1冊.2022/08/08

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