内容説明
航空宇宙会社スペース・プランニングのマリオは、老朽化で運用が終了したハッブル宇宙望遠鏡の回収作業を行っていた。そこへ惑星間生物学者のスウが、所属先のカリフォルニア工科大学では扱えないというデータを持ち込んでくる。彼女が入手したのは、地球型惑星の発見を目指し、国防総省が秘密裏に打ち上げた探査衛星のコマンドソースだった。二人はコマンドを送って入手したデータを解析しようとするが、国家機密に触れる行動は即座に発覚してしまう。周囲を巻き込む大騒動となったマリオとスウの冒険の行方は――星雲賞受賞作シリーズ第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuri
18
大好きなマリオ&スウのペアが活躍するので読む前から楽しみでしたが、読後感が幸せ過ぎて半日はニヤニヤしてたかも。 太陽系外の地球型惑星。ドキドキの近未来像が展開しています。2022/10/23
みやしん
5
お宝は欲しがる者にだけ価値を左右されるというニュースバリューがテーマか。それはともかく、あるアベック的な組み合わせがあって片やキョドる一方堂々と受け流す相方と、輪を掛けて平然としている周囲という笹沼作品に多い図式が微笑ましい。ホンマに続き出るんかいな?2022/07/05
外道皇帝
4
今回は宇宙飛行そのものは冒頭にほんのちょっぴりだけ。それだけが残念ですが、新たな希望につながる物語でした。2023/11/15
JUSA
4
相変わらず未来への期待を膨らませてくれる内容でした。空想の科学ではなく、いまの技術に少し足したSFなので現実感もありますね。新刊を出すとのことなので楽しみです。2022/07/16
MAS
3
星のパイロット最終話。宇宙に対するマリオとスウのアツ過ぎる情熱が引き起こす大事件!人類未知の世界は誰もが知りたい!大航海時代から人間の探究心は変わってないんだな。あと自分が生きてる間にどれだけの進歩と発見があるのだろう!?宇宙まだまだ楽しみだな。2023/09/11