経済参謀 ~日本人の給料を上げる最後の処方箋~

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経済参謀 ~日本人の給料を上げる最後の処方箋~

  • 著者名:大前研一【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2022/04発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093801201

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内容説明

円安・物価高・低成長経済をどう立て直すか。

円安・株安・債券安の「トリプル安」に見舞われ、日本経済はますます混迷の度を深めている。その一方で、日本の労働生産性は上がらず、今や1人あたりGDPや年収で韓国の後塵を拝するまでになっている。その“敗因”を、著者は「変化できない国になったから」と喝破する。

〈このままだと日本は、繁栄した後に400年衰退したポルトガルやスペインと同じ道をたどるだろう。それを止めるためには「持続可能な日本」をつくる戦略、いわば日本経済のBCP(事業継続計画/ビジネス・コンティニュイティ・プラン)が必要である。その提案・提言が、本書の目的だ。〉(プロローグより)

日本の生産性を上げるには、企業や個人のみならず、国や地方の行政も一気にデジタル化する必要がある。
ところが、古い住基ネットをもとにした現在のマイナンバーカードは、不便な上にメリットが少なく、生体認証もないからセキュリティにも問題が多い。
著者は、“使えない”マイナンバーカードは、ゼロからつくり直すべきだと主張する。

〈もし私が首相だったら、自分が扱いやすい側近や子飼い官僚などではなく、ブレーンとして抜本的で効果的な対策を分析・立案できる若手の有能なエキスパートを集めた特別チームを作り、そこで決定したことを所管大臣に実行させる……。
ここに書いてあるような提言を実現してくれる政治リーダーと、もっと若くて行動力のある「経済参謀」の登場に期待している。〉(エピローグより)

今こそこの国には「参謀」が必要だ――。各国で経済アドバイザーを歴任した“名参謀”がわかりやすく解説する日本改造論の決定版。

(底本 2022年4月発行作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆまゆ

16
日本社会の大きな3つの課題である「少子化」「教育」「国民国家」の現状分析と解決策を示す内容。小手先の変更ばかりでグランドデザインがないから、何を目指しているのか国民は分からない。サブタイトルへの直接の提言はないが、惰性と前例踏襲を繰り返す責任者たちが一掃されなければ日本という船が沈むだけである。2022/08/08

モーモー

15
少子化、教育等の日本主要大問題の課題解決に向けた提言本。 教育特に理系、文系にわけた日本独特の構造と未だに文系の大学生が多い矛盾。私も文系出身だが、システム化していくことにより、文系脳の学生は必要なく、必要な人材はITスキルをもった人材だが、供給が増える仕組みは出来ていない。 縦割り行政の打破は日本人には難しい。海外から必要な人材を求めて国のグランドデザインを描いてもらうことが必要2022/09/03

tetsubun1000mg

15
先週読んだ「AI時代を勝ち抜く学び」が不完全燃焼だったので、「日本人の給料を上げる最後の処方箋」というサブタイトルに魅かれて選ぶ。 内容が①少子化問題、②教育問題、③国民問題と整理されていたので分かりやすかった。 従来から主張されていた内容も有るのだが少子化問題対策は具体的で効果も期待できそうに感じた。 教育問題は日本の既存政党で方向転換できるのか?と疑問です。 国民国家問題はエッセンスを切り取って橋本氏が大阪でやろうとしたがうまくいかなかった。 氏の提案されるように、九州でまとまれば面白い気がする。2022/07/15

富士獣

5
論点は良いし、提言も叩き台にはなるけど、2024年に信奉するにはかなりビミョー感。 大前さんの「日本の論点」シリーズを毎年読むくらいには今でも尊敬しているけれど、特に数学教育やIT回りの見識に、80歳だなという衰えはどうしても随所に見える。 「21世紀の」というワードが多々あるのも象徴的で、まぁ日本に20世紀で止まっている面があるのは分かる一方で、本書が戦略コンサル全盛期で止まっている面も否定しがたく、これを叩き台にさらに進化した処方箋を創り上げる必要がある。2024/11/06

M_7677

4
大前研一本のいいのは、日本の企業や政府を徹底的に腐す(これはやりすぎだとは思う)ところに留まらず、きちんと提言を出すところ。問題の指摘や批判だけなら誰でもできるが提言を書くのは難しい。 今回の提言は各国のデータの裏付けもあり、そこそこ説得力もあった。2022/06/05

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