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内容説明
問題が起こると知りつつ何もしない。そもそも本気で変わろうとしていない。過去の成功体験にしがみつき、いつかは「神風」が吹くと根拠もなく楽観視。日本の組織に蔓延する「不作為の病」。決定力不足に悩むサッカー、人気凋落にあえぐ大相撲、既得権をめぐって混乱するプロ野球、ドタバタをくりかえすオリンピック代表選考。責任の所在はどこにあるのか。勝てるチームをつくりあげた名指導者たちの声に耳を傾け、考える。「伝統か改革か」はナンセンス! 「明日の勝者」になるために、スポーツから学ぶ組織改革の思考。 [内容紹介]日本にはびこる「不作為の病」/スポーツの「大政奉還」/「伝統」と「改革」は対立しない!/決断力と責任ある人材は生まれるか/リーダーが替われば組織は変わるのか/あるべき師弟関係とは/成功する女性リーダーの素顔/格闘技ブームはどこまで続くか/人材流出を防ぐ、人材確保を図る/日本の構造改革はスポーツから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz
6
日本のスポーツ組織の欠点を再認識した。私のクラブチームの所属する組織も、本著で描かれる日本的な組織とそっくりで、先行きが非常に心配。成功体験を疑えるスキルを身につけなければ!2012/12/11
くりのすけ
4
スポーツの組織に対して、過去の成功体験や前例主義であることを批判しており、スポーツジャーナリズムの枠を超えた提言がなされている。とりわけ、マイナースポーツはとにかく普及することが大事ということがよくわかった。バレーやラグビーなどは、プロとは言え、まだまだ大変な環境(発売当時)にあるということがわかった。2015/04/07
KF
1
2004年の著述という点を考慮に入れて読む必要はあるが今読んでも色褪せ感は無い。日本のスポーツ界は停滞しているのだろうか。ラグビーに関してはトップリーグに「大政奉還」を呼びかけている。企業から地域へ、と言うことでホーム&アウェーを主張している。私が国内ラグビーに興味を持たないのは全くその為。どの家電メーカーにも通信会社にも飲料会社にも感情移入出来ない。野球に関する記述では「寄らば大樹の陰、巨人の陰」体質を批判。これも今も変質しておらず。シンクロの井村さん、ソフトの宇津木さんの記事は小気味良かった。2017/02/22
Monday
1
・わが国においては「頭がよい」は「試験の点数が高い」を意味する。 その結果、難しい問題を避けて、簡単な問題を無難に正確に解く、というテクニックに走る。 大学センター試験がその典型だ。 いつの間にか日本人は、大きな問題をひたすら避け、小さな問題を無難に処理する事に力を注ぐようになったのではないか。 この制度では「小利口者」はたくさん輩出しても、真の意味での「リーダー」や「エリート」は生み出しにくい。 ・日本のテストには引っかけ問題が多い。それが積極型よりも慎重型の人間を生みだすきっかけになってるのではない2012/05/22
パパ
1
二宮清純の本ってこんなのだったっけという印象。 日本人の滅びへの美学と、建物を木で作ることは全く関係ない。ヨーロッパのように石で作ってたら地震の時に何人死ぬと思ってんの。浅い、薄い。2011/10/03