「慰安婦」問題の本質 - 公娼制度と日本人「慰安婦」の不可視化

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「慰安婦」問題の本質 - 公娼制度と日本人「慰安婦」の不可視化

  • 著者名:藤目ゆき【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 有限会社白澤社(2022/04発売)
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  • ISBN:9784768479575

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内容説明

近代公娼制度以降の女性の性をめぐる歴史の視点から、日本人「慰安婦」が不可視化されることの本質を問う。

反「慰安婦」キャンペーンなどが高じて、「慰安婦」問題は全て虚偽だと決めつけるような声が大きい。近現代史研究家であり、フィリピンの元「慰安婦」女性の体験記録にもたずさわった著者が、「慰安婦」問題を否定する言動の誤謬と、対抗言説の陥穽を鋭く指摘。近代公娼制度以降の女性の性をめぐる歴史の視点から、なぜ日本人「慰安婦」は一人も名乗り出ないのかに焦点をあて、問題の本質に迫る。

【著者】
藤目ゆき
大阪大学大学院人間科学研究科教授。日本近現代史、女性史専攻。アジア現代女性史研究会代表。
主な著書に、『性の歴史学──公娼制度・堕胎罪体制から売春防止法・優生保護法体制へ』(不二出版、1997年度山川菊栄記念賞受賞)、『女性史からみた岩国米軍基地──広島湾の軍事化と性暴力』(ひろしま女性学研究所)、『日本社会とジェンダー』(共著、三宅義子編、明石書店)、『占領軍被害の研究』(六花出版)など多数。訳書に『ある日本軍「慰安婦」の回想──フィリピン現代史を生きて』(ヘンソン著、岩波書店)など。

目次

第一部 性暴力問題をみる視点
第1章 女性史からみた「慰安婦」問題
第2章 日本人「慰安婦」を不可視にするもの──女性国際戦犯法廷に参加して
第3章 被差別部落と買売春
第二部 なぜ「慰安婦」問題を解決できないのか
第1章 日本軍「慰安婦」被害者金学順さん証言から二〇年
第2章 現代の軍事性暴力と「慰安婦」問題
第3章 日米軍事同盟が生み出した性売買をどう考えるのか
第4章 日本軍「慰安所」を作り出した性の歴史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えんさん(연싼)@読書メーター

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慰安婦とされた女性たちは強制連行され、性奴隷にされた。しかし娼婦なら問題ないと、支援側にも差別意識があることを指摘し、なぜ日本人慰安婦が告発できないのかを歴史的に追っている二部が良かった。慰安婦問題とは単なる戦時性暴力だけでなく、基地従事者や沖縄、他の紛争地域でおこる性暴力にも繋がっていることを見落としてはならないはずだ。2015/09/25

バリバリブーン

0
本書を読んで日本人慰安婦という問題があることを知りました。 軍隊がある限り、この問題は継続しているという考え方も知れたことがプラス評価です。2015/04/25

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