角川文庫<br> 夏の陰

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角川文庫
夏の陰

  • 著者名:岩井圭也【著者】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2022/04発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041124437

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内容説明

実力を持ちながら、公式戦を避けてきた岳。父が殺人を犯し隠れるように生きる岳は、一度だけ全日本剣道選手権に出場する。立ちはだかったのは、父が殺した男の息子だった――圧倒的筆致で描く罪と赦しの物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

81
単行本が図書館になく、ちょうど文庫化のタイミングだったのでこちらを購入。殺人犯の息子である岳と、被害者となった警察官の息子、和馬。正反対の立場である二人の青年が、剣道を介し、期せずして出会うこととなる。作品の大部分を占める第一章、第二章は事件によってそれぞれ辛い人生を歩んできた二人の過去がじっくり語られる。そしていざ相まみえた第三章。剣道の知識は皆無だったが、試合の緊張感や迫力がビシビシ伝わってきて圧巻だった。読了後もしばし余韻に浸りたくなる素晴らしい作品。2022/05/17

itica

74
父を殺された息子と殺した男の息子が偶然にも剣道の試合で相まみえる。被害者、加害者どちら側の家族にとっても辛い出来事だが、子どもたちが、この事件をどう受け止めどんな思いで成長してきたのかを考えると、どちらにも同情を禁じ得ない。人間ドラマを過剰に期待していた私の予想と異なり、淡々とした結末だったが、実際はそんなものかもしれない。ただ、誰にも気づかれないであろうエピローグが妙に物悲しかった。 2025/02/22

えみ

64
たくさんの悲しみと苦労と終わりの見えない追跡の罠に溺れそうだ。生きていく為には泳ぎ続けなければいけない。そこがどんなに光の見えない暗い闇が広がる海だとしても。止まること、それは即ち死を意味するものだから…。自分ではない罪に追い詰められた加害者家族と、突然家族を失うことになった被害者家族。正反対の立場でありながら突然世界を狭められ、周囲の偏見と勝手な妄言によって心が圧迫され歪められていく。視界に映るものは違うようで同じなのかもしれない。剣道を通して対峙する2人の覚悟に胸が熱くなる。思いがけないラストに感動!2023/09/07

三代目けんこと

44
2022年上半期ベスト1。このエピローグは切な過ぎてやばい。2022/06/15

よっち

35
15年前、警官を射殺した末に自殺した犯罪者の息子・倉内岳と、殺された警官の息子・辰野和馬。そんな二人が剣道を通じて再会してしまい、複雑な想いを募らせてゆく物語。世間から背を向けて、公式戦にもほとんど出場したことがなかった岳と、因縁の京都県警で思いを燻らせていた和馬。岳が恩師のために一度だけ出場した全日本剣道選手権の京都予選で二人が激突する展開で、明らかになってゆく事実やエピローグが事件の印象を少し変えたりもしますが、それでもこういう過去や抱えてきた思いは消えないし、そうそう割り切れるものでもないですよね。2022/04/24

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