内容説明
一度は乗ってみたいけれどなかなか乗る機会はないシベリア鉄道。本書は、そろそろ本気で乗ってみたいと思っている方へ贈るシベリア鉄道に極力自力で乗るための指南書で
ある。シベリア鉄道に一度も乗らないバカ、二度乗るバカといわれるが三度乗った著者による実用情報も満載のシベリア鉄道乗車紀行である。
もくじ
【第1章】ウラジオストクからハバロフスクへ 〈1日目〉30年ぶりのロシア、はじめてのウラジオストク 〈2日目〉いざ9000kmの旅へ〈3日目〉現代と34年前のハバロフスク
【第2章】ハバロフスクからイルクーツクへ 〈4日目〉古びた2等車での60時間〈5日目〉電源争奪戦とカップ麺の秘密〈6日目〉バイカル湖の絶景に乗客総立ち
【第3章】バイカル湖を目指す 〈7日目〉ミニバスでバイカル湖へ〈8日目〉”シベリアのパリ”イルクーツクの今昔
【第4章】イルクーツクからノヴォシビルスクへ 〈9日目〉謎の料理とロシアのソウルドリンク〈10日目〉必死に撮った写真と撮り忘れた写真〈11日目〉鉄道博物館で至福のひととき
【第5章】ノヴォシビルスクからモスクワへ 〈12日目〉モスクワ行き1等車の車掌さんはアネゴ肌〈13日目〉脳内ファンファーレに迎えられて
【第6章】モスクワ、サンクトペテルブルク、そして旅の終わり 〈14日目〉モスクワで34年前の撮影地探し〈15日目〉サンクトペテルブルクへ日帰り旅〈16日目〉フィナーレはモスクワ
の地下鉄めぐり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
44
ソ連にバレエ留学した桃井かおりのシベリア鉄道のテレビが印象に残り、ずっと乗りたいと夢見ていた。それだけで一冊の本があるなんて。シベリア鉄道はウラジオストクからモスクワ、9000キロ(稚内ー鹿児島中央を1往復半)を6泊7日で駆け抜ける。あれ?と違和感を抱いたが、1日短くなったんですね。1等6万、2等4万円から。3回目の乗車の還暦の著者夫妻は途中下車しながら旅をする。いろんなアレンジが出来そう。そして旅行記に大事なことは、文章の上手さよりテーマに対する愛なんだと学んだ。読みながらずっと幸せな世界を旅していた。2025/02/27
スプリント
10
今は戦争等の問題もあり市ベシア鉄道でユーラシア大陸横断はお金と時間があっても実行できませんが 大陸横断鉄道はあこがれます。2024/08/19
多津子
9
1981年、1985年と2度シベリア鉄道に乗車した著者の3度目は、2015年の夫婦旅だった。途中下車して観光を挟みながらの鉄道旅。変わりゆく車窓や街の様子、変わらないもの。このご時世乗りにいくのは更に難しくなってしまったが、シベリア鉄道はやはり憧れ。ロシアの東側を中心に旅したてみたい。2023/12/31
ソバージュ
9
図書館本。著者にとって30年ぶり3度目のシベリア鉄道の旅。途中下車3回でウラジオストクからモスクワまでを行く。 同場所の30年前と現在・美しい風景など多数の写真、鉄道マニア・旅大好き度溢れた文章、今回同行した奥様のご様子も誠に面白い。欧州での寝台車やコンパートメントの閉塞感やら匂い、乗客との触れあい等も懐かしく思い出しながら追体験でき、楽しい時を過ごせました。2023/03/15
コウトク
3
先に読んだ「ぶらりユーラシア」と似た趣の本。今年3月に発売。この短期間の間に似たタイプの本が2冊立て続きに出版されている。2015年に著者3回目のシベリア鉄道の旅を写真と文章でまとめたもの。熟年夫婦での旅ということで、この手の本は一人旅のものが多いのでとても新鮮。「ぶらりユーラシア」があまりの大作なのでそれと比べると物足りなさも感じるが、写真を多用した現代の旅行記は知らない人のものでも十分に楽しめる。「ぶらりユーラシア」は「深夜特急」のように十分に時間をかけながら読んだがこの本は通勤車内で3日間で読んだ。2022/10/10