内容説明
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福祉的共生を見出すためにジェイムズやデューイのプラグマティズムを受けて哲学の現実を追求し、20世紀のロールズやノージックの正義論と、21世紀にまたがるギリガンやノディングスのケア倫理を考察
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
2
まずはきちんと引用してほしいということ。あと最後の参考文献だけでは絶対足りないということ。海外の動向にもせめて配慮程度はしてほしい。「パースは天才だったらしいが、天才すぎて理論が難解で、その気難しさからか、説明も不親切だった。私なりに解釈して、わかりやすく書こうとしても、ここまでである」(15)みたいな文が延々と続く。横断して記述してる分野にはたくさん研究者がいるのに、全く読んでいないことは、文体でわかる。テーマは気になったのでとりあえず読んでみようと思ったのだけど。。2023/05/15
Go Extreme
2
哲学と現代社会: 哲学を求める現代 哲学への希求 哲学とは何か 今必要とされる哲学 現代の哲学潮流 プラグマティズムが先鞭をつけた現代 プラグマティックに語る正義・公正 21世紀のケアと福祉 パースとジェイムズのプラグマティズム: 実用主義としてのプラグマティズム デューイとそれ以降のプラグマティズム: 教育学への応用 デューイ理論の要点 主知主義vs道具主義・行動主義 プラグマティズムから正義論へ 中核となる正義概念 正義論の歴史 ノージックの正義論 正義論からケア倫理へ2021/11/04
Hayato Shimabukuro
0
最近、正義論に興味があり、関連書籍を読み漁っている。この本はロールズの『正義論』読書会のときに「読みやすい」とオススメされた。内容はプラグマティズムから始まって、正義論の紹介、そしてケアの倫理と話がつながる。これらのテーマを1冊でまとめているのは中々興味深い。特にコロナ禍の影響で、医療関係者の奮闘に感謝する場面が多い、現在ではケアの倫理はよく考えないといけないテーマではないかと思った。200ページ足らずで話がまとまっており読みやすい内容だが、逆に1つ1つのテーマの内容がやや薄くなっている。2023/04/15