徳間文庫<br> Memories of the never happened1 ロビンソンの家

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徳間文庫
Memories of the never happened1 ロビンソンの家

  • 著者名:打海文三【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 徳間書店(2022/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784198947323

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内容説明

高校を休学した17歳のぼくは、ひと夏を過ごすために海沿いの〈Rの家〉を訪れる。そこは、祖母と両親が田舎暮らしをするために建築されたものの、結局誰も住むことのなかった建物。だがそこにはほぼ全裸の若い女性、そして酒の匂いを漂わせた男性が――。いとこと伯父、そしてぼく。三人で奇妙な同居生活を始めたぼくは、徐々に母の自殺の真相へと近付いて行く……。打海文三が描く、センチメンタルミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカギ

27
おもしろかった。ハイセンス。なるほど、伊坂幸太郎は著者の影響を受けている。表紙がポップなので手に取りやすい。『ハルビン・カフェ』から残虐性を引くとこうなるのかと思う。壊れた家族の話で、フェミニズムの話で、性愛の話で、ミステリ。解説の宮内悠介は著者が伝えたかったのは「そうではない」と言っている。なんだろう。ラストのどうしようもなさも良い。いろいろ考えても考えなくても、すごくおもしろいです。連載版とのちがいもとても興味深い。2023/10/11

じゅむろりん

14
年始めは打海作品。祖母が建てたRの家に、幼い頃母親を失った高校休学中のリョウと、伯父で小学生の頃エロ小説を執筆して家族と断絶した雅彦、家出して風俗店に勤める従姉妹の李花が集う。海に身を投げたはずの母親順子は、本当に死んだのか。関係性が壊れ漂流し続ける家族の中で、母の真相を探るリョウに待ち受ける結末が気になる。リョウは身勝手な父をどう思っているのだろうか。読み終わると寂しくもあり哀しくもあるけど、切なさが余韻としていつまでも残ります。男女の関係と権利、生き様の自由を謳う打海氏らしさ溢れる作品でした。2023/01/07

Good Tomorrow

9
尖っていて倒錯的、理知的であり退廃的な空気感、猥談すら耽美的、シニカルでビター、捉え所のないとても面白い小説でした。17歳の夏、〝リョウ〟は高校を休学して北関東の漁師町にある〈Rの家〉で、伯父の〝雅彦〟と従姉の〝李花〟変わり者二人との同居生活。12年前リョウの母〝順子さん〟が自殺した秘密と真実…。生きていくのは疲れるが、それでも人生は続いていく、漂流しながら…。そんな気持ちが胸に沁みいる一冊。2022/05/12

こばゆみ

6
うーむ、全然分からんかった(^_^;)。いや、場面場面は分かるのだけど、1つのお話として繋がらないというか…(^_^;)。でも解説に「少年があてどなくさまよう流浪の物語」って書いてあって、そうそうそんな感じ!とようやく腑に落ちたのでした…不思議なお話…2022/05/15

JUN

4
女と男の壁を越えてみようと もがいているようで、、2022/04/16

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