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内容説明
東京大空襲と雪国での鍛錬、昭和史と出会った編集者時代、そして”歴史の語り部”へ。歴史探偵が最後に語り下ろした波乱の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
90
他の著書で半藤一利さんのことは少なからず知っていたつもりだったが、読んでみると知らなかったことも多く書かれていた。幼い頃はやんちゃで有名だったという。しかし幼い頃兄弟のうち3人が亡くなったという。当時の平均寿命は50歳、これは子供の死亡率が高たったから、そして死はとても身近なことと書かれていた。また雑誌の新人の編集者時代に、永井荷風のところに行って原稿をもらってこいと言われて6日間泊まっていたという。昭和の一桁に生まれて、90年間昭和と一緒に過ごした人だ。 2025/03/09
スプリント
10
作家のイメージしか知らず、会社員それも役員まで勤め上げられていたことを本書で初めて知りました。所々砕けた文体になっているのが味があっていいと思います。2022/05/22
Gokkey
9
昭和史を読んで、半藤氏の人間的なバックグラウンドを知りたくて手にとってみた。あくまでも「人」に焦点をあてた、その時代の人の視点からの歴史構築の方法論のルーツは何か?大学の研究者ではなく、文藝春秋の編集者だからこそ、人の声を丁寧に拾う事を重視したスタイル。文献に残された記録には何らかの意図があり、バイアスがある。そこからは本当の歴史は描けない。失礼ながら、一部引用させて頂く。‘’やっぱり人間というのは実に面白い。加藤清正がどうの豊臣秀吉がどうの、そんなことをやらなくても生身の人間の方がよっぽど興味深い‘’2023/09/15
がんぞ
5
3月の東京大空襲で九死に一生/一家が新潟疎開/翌年、家族は帰京、一人残り受験勉強/旧制一高不合格/理文転換し新制東京大学合格/ボート部’51年、慶應に惜敗、五輪出場を逸す/文藝春秋社にボンクラ枠で入社/坂口安吾などと知遇/老将たちから聞き起しの経験/無関与の大宅壮一の名を借りた『日本のいちばん長い日』ヒット/『天皇独白録』真偽判別を「社外極秘だから」真と/55歳で役員となり作家デビュー/「歴史探偵」を名乗り、貴重な証言から大戦や戦前を再構成/末期に「墨子を…日本人は悪くない」と。武装解除は平和の道ではない2022/08/05
オールド・ボリシェビク
5
昨年、亡くなった歴史探偵・半藤一利さんの語り下ろしによる自分史回顧である。わが都立墨田川高校(当時は府立七中)の大先輩である半藤さん、ずいぶんと悪ガキだったそうだ。育った当たりは下町と言っても、地方出身者がひと山当てようと集まっていたところらしい。また、当時に七中はずいぶんと軍国主義教育が盛んだったという。しかし、東京大空襲を生き抜き、東大ではボートに打ち込み、文藝春秋では役員の傍ら、執筆を続ける。大した人だ。先輩として尊敬します。2022/05/11
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