角川春樹事務所<br> 不屈の達磨 社長の椅子は誰のもの

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角川春樹事務所
不屈の達磨 社長の椅子は誰のもの

  • 著者名:安生正【著者】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 角川春樹事務所(2022/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758414173

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内容説明

従業員5300人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。日本の将来を背負って、再生可能エネルギーの送電施設を開発・運営する期待の企業は大きく揺れていた。株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。混乱を極める会社に追い討ちをかけるように、中国系ファンドの介入も噂されはじめ……。社内派閥、恫喝、誘惑、陰謀、権謀術数、手練手管。保身と欲にかられた者たちが暗躍する権力闘争。一部上場企業の現役役員として現実を知り尽くす著者が圧倒的リアリティで描く経済エンターテインメント。文芸評論家・関口苑生氏絶賛、組織に働くすべての人の胸を打つ、人間ドラマの誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

162
面白かった。一部上場企業の会社の社長交代・株主総会までの時間の流れを、左遷されていた53歳弓波博之が二年ぶりに本社管理本部秘書室長に異動したところから、ドキドキしながら最後は熱くなって読んだ。どんな組織にも派閥はあるだろう。駆け引き、陰謀、誘惑・・出世に絡む権力闘争がリアルで目が離せない。達磨になるのは至難の業だと思うが、そんな夫を支える妻も好い。馴染みのバーのマスターが弓波を指して言う「あなたの三猿は、媚びざる、引かざる、折れざるでしょ」この言葉が一番好き(笑)心ある株主・円城寺もカッコよく素敵だった。2022/05/05

いたろう

72
デザスター・パニック小説の旗手による、まさかの企業小説。ここにあるのは、著者の今までの作品のような、人間の生存を脅かすクライシスではなく、人間の私利私欲がクライシスとなる醜い権力争い。役員からの不法な命令に異を唱えて、九州に飛ばされていた弓波が、秘書室長として2年振りに本社に戻って来た直後、社長が失踪した。株主総会を前に、残った役員の間で始まる露骨な後継者争い。どこからリークしたか、面白おかしく騒ぎ立てるマスコミ。社長はどこに消えたのか。そして、会社はどうなるのか。著者の新境地だが、熱量は今まで通り熱い。2022/06/11

ナミのママ

55
再生エネルギー事業を扱う一部上場企業『ジャパンテックパワー』が舞台の企業小説。株主総会間近の社長失踪、後継者をめぐる派閥争い、中国系ファンドの介入、週刊誌の記事。きな臭い事件が社内をかき回していく。主人公はとばされていた九州から呼び戻されて秘書室長となった弓波。短い区切りで時系列に進む上に、弓波の私生活やプライベートも挟まるのでとても読みやすい。後半の株主総会まで秒読みに入ったあたりからは主人公の勢いも加速しヒートアップ。タイトル『不屈の達磨』も読み終わると納得。2022/05/09

コリディ

11
5点。安生さんの初経済小説。よく勉強しているが、やはり理系の小説の方が知的好奇心を掻き立てられる。安生さんの小説は、ヒールもベビィフェイスも、登場人物に魅力がなさすぎる。この本も主人公に魅力がなく、タイトル負け。2022/12/18

ふみ

11
電力の設備、調達を行う会社の社長争奪戦の話。いきなり現社長が失踪し社内で副社長と常務の社長の椅子争奪戦が始まり、週刊誌に社内のパワハラや中国ファンドの関わり等が暴露される。最後は株主総会で綺麗にまとめた感が有るが登場人物が自己中心の人ばかりでガッカリする。 評価B2022/07/21

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