内容説明
心霊写真の合成が趣味の僕が撮影をしていると、一人の女性がカメラに映りこんできた。しかし撮影されたデータには無人の交差点が映っているだけだった。映りたがりの幽霊、悠川さんがこの世に残した未練とは……?(『悠川さんは写りたい』より)
ほか、乙一が贈る恐ろしくて切ない出会と別れの短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
337
乙一は、新作中心に読んでいる作家です。乙一作家生活25周年記念(これが記念作とは少し物足りないですが・・・)短編集、オススメは、『家政婦』です。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322108000253/2022/04/30
旅するランナー
263
乙ですね。死と変容に関わる5短編。語り口は、あくまでも優しく微笑ましい。そして、そこはかとなき寂しさがある。おぞましい切なさ。心霊現象も前向きにとらえられそうです。2022/10/28
いつでも母さん
179
作家生活25周年!乙一作品を読むときはちょっと構える私も。怖いのか?そうでないのかー短編5話。まさかおそ松さん登場とは・・『そしてクマになる』『家政婦』が好み。ラストの『悠川さんは写りたい』も好かったが、ラスト一行が怖い。装幀がイイ感じでそこも好きだった。2022/05/06
美紀ちゃん
178
乙一さんの文章が読みやすくて好き。 納得できる、じんわりした怖さが乙一ワールドなのかも。 クセになる。 リストラのお父さんは、秘密を抱えたままで 切なくて心配でドキドキしたけど、 話し合うって大切。 引き込まれた。 おそ松さんのイヤミ。「しぇー」だね。 家政婦、死者は、見えたら怖い。 その恐怖よりも、 イケメンと毎日一緒にいられる幸せが勝つ話は、 楽しくて怖くてドキドキした。 ラストの女子大生に取り憑かれた話は、ちょっとルンルンじゃん!と思ったけど やはり恐ろしい話だった。2022/05/14
たぐっぴ
147
久々の乙一さん。ページ数の少ない短編集でしたが乙一さんらしさが出ていて手が止まりませんでした。悠川さんの話が特に良かったと思います2022/09/10
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