内容説明
NHKドキュメンタリーでも話題! 吹奏楽を知らずに顧問になった先生と様々な事情を抱えた部員たちとの日々の「軌跡」&定年前最後の一年の「奇跡」を、吹奏楽作家・オザワ部長が長期取材を敢行、ノンフィクション・ノベルにまとめた感動必至の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あこぶ~
2
名電の話が良かったので、もっと吹奏楽部の話を読みたくて予約。こちらはほぼ実話だそうで、これまたYouTubeで演奏曲を聴きながら読む。『夜明け』の合唱は2番からは手話付きで歌う。スゴいね、旭川商業高校! 50人以上の手話歌は圧巻。と感動していたら文中にも手話の件が書かれていたのに、既読の友人に話したら初耳のような反応だった(笑)。昨年3月にNHKでドキュメンタリー番組があったそう。もう少し早く出逢えていたら観たのに残念。部活に熱中しすぎて母親の末期ガンに気づけなかった部員が、吹奏楽を憎んだ気持ちに大共感。2023/09/23
Go Extreme
1
誤報 コロナとマラソンと東京藝大: コロナ禍で東京藝術大学を志した少女 ぶつかり合うふたり 吹奏楽コンクール中止 もうがんばれない 秘密のフルマラソン 日本一幸せな合格発表 夜明け: カヴァレリア・ルスティカーナ どん底からの夜明け どんなときでも凛として: 運命の全道大会 18分間だけの夢 旭商が人々に人生を変える 「奇跡」のステージ: 全国大会をやろう 心をつなぐステージ 奇跡に輝く翼 人は「響き合う生き物」だから 合唱曲「夜明け」2022/07/12
工藤俊悟
0
●コンクールがなくなって3年生はつらい経験をしたけど、お前ら、一生懸命に前を向こうとしてる。後輩たちに、凜とした姿を見せようとしている。○でも、これ、自慢してください。子どもたちが言ったんです、『誤報がうちでよかったね』て。誤報のことで誰かを恨むような子たちじゃない●思い出したのはイワナの言葉だった。「凜としよう」★2017年度に卒業したトランペット担当の「イナリ」こと柚乃●本書で描いたのは、「熱」や「真剣さ」が部員たちに伝わり、心の「響き合い」の中からドラマが生まれる様子。全国各地に波及し、奇跡が起こる2022/09/07
卓ちゃん
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旭川商業の吹奏楽部を私は知らないが、多くの人を感動させる吹奏楽部のようだ。ピアノは、誰が叩いても等しく同じ音が出る。しかし、不思議なことに、弾く人によって、その音楽はそれぞれ違ったものになる。ただ単に音を出しているだけのような演奏があれば、心を揺さぶる感動的な演奏がある。旭川商業の吹奏楽部は、後者なのだろう。運よくチケットがとれて、何度か全国大会を聴かせてもらったことがある。機会があれば、旭川商業の演奏を聴いてみたい。2022/06/07