内容説明
「東京都には“新宿”が2ヵ所ある」「“近江”を“おうみ”の読むのはなぜか」「北海道に山梨・鳥取がある謎」「“隅田区”のはずが“墨田区”になったワケ」…
地名は、ふだんその存在を気にすることがないくらい当たり前なものです。しかし地名にはそう呼ばれるようになった理由があります。いつも見聞きしている地名も、調べてみたら意外な事実や歴史が潜んでいるかもしれません。本書では、難読地名や珍地名だけでなく、自然地名や文化地名の由来、地名の決め方、地名に使われている文字など、気になる地名のあれこれを多角的・多面的に探究し、その真相を明らかにしました。収録されている地名も豊富なので、きっと読者に馴染みの地名も登場するでしょう。身近なテーマを入り口に、教養として知識を深めたい方から、ちょっとした地名マニアまで楽しめる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
奈良 楓
15
【とても良かった】図書館本ですが、思った以上に詳しくて面白かったです。以前住んでいた神戸の由来があったのが個人的にうれしかったです。地名に対する思い入れが強く、反面適当に名付けられた地名についてはとても塩対応。2022/05/28
nemuo
2
結構面白い。この本で知った蘊蓄を誰かに話したい。タキシードやバドミントンは地名由来なんだよ、とか。震災以降よく言われるが災害との関連も興味深い。「くま」とか「かま」とか。大丈夫だろうか鎌倉。言語学はもちろん歴史の勉強にも良さそう。当然邪馬台国の謎(北九州と大和で20か所以上の同一の地名がある話)も出てくるし。地元の話が出てこなかったのはちょっと残念だけど。2024/07/07
ゆー
1
あるひとつの地名を読みはそのままで漢字が何通りかあったり変遷したりするのを知るのが好きで、そういう記載もあって大まかに知ることが出来た。この本にも書いてあったけど、前にネットで広島の土砂災害の記事に旧地名が蛇だの悪いだの書いてあってびっくりして、他にも調べてみたら横浜とかの昔の地名が今は小綺麗なイメージの言葉になってるけど、髑髏とかそんなんで面白いなぁと思った記憶がある。旅行とか好きだから色んな地名とかなんて読むんだろうという疑問がよく湧いていたから、今さらこういう本を読みたくなってるのかな。2023/04/10
卓ちゃん
1
市町村合併などの際、昔からの地名を考慮して新地名を考えるのが一般的であり、これまでその地域に存在しなかった地名や奇抜な地名にしようとすると、「伝統文化や歴史を考慮していない」と批判されることが多く、歴史や文化に詳しい知識人であればあるほど、そのように批判する傾向は強い。昔から存在する歴史的な地名の中には、命名当時、適当に付けられたものが結構多いが、それでも年月とともに人々の心の中にすっかり定着している。どんな地名でも、やがていつの間にか歴史ある伝統的な由緒ある地名となってしまうものだ。2022/03/17
Keita Nishitani
0
全国の地名の由来が理解しやすく紹介されている。カテゴリーごとに分けてくれているのも親切。地名は性別や年齢に関係なく誰にでも馴染みのあるテーマなので、地元の事や取引先の人の出身地のネタなどをこの本から仕入れておけば、営業トークの強い味方になるだろう。2023/03/10




