内容説明
なぜ、プーチンは大統領の座、もしくは権力の座に執着するのか?
元毎日新聞社モスクワ支局長・石郷岡建著 待望の電子化
「私はここ数年、ロシアが強くなるために働いてきた。ここ数年間に行なわれてきた(達成さ れてきた)ことを、私自身の手で無に帰するようなことはしない」
ロシアを救ったのは、自分だ。エリツィン大統領時代の混乱期を立て直し、そのために、懸命に働いてきた。それを無駄にするようなことは許さない、ということであろう。強烈な自負と使命感だ。そして、この使命感の裏側には、KGBの諜報員として培われた国家優先思考と、国家 のために働くという国家主義的道徳観が、プーチンの内部に堅固に築かれているように思われる。
(はじめにより抜粋)
【目次】
はじめに
第一章 プーチンの素顔
第二章 ソ連崩壊とロシア社会の変遷
第三章 石油と天然ガスをめぐる戦略ゲーム
第四章 衰退の危機にあるシベリア・極東ロシア
第五章 ユーラシアのグレート・ゲーム
第六章 膨張する中国、備えるロシア
第七章 アメリカの一極世界は来なかった
第八章 プーチンの朝鮮半島戦略
第九章 東へ動くロシア
第一〇章 北方領土問題解決の方程式
おわりに
付記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩御殿
2
ここ最近でこそ長期の独裁政権で国民から非難を浴びるも、旧ソ連崩壊後の混乱からロシアを建て直した人物として評価の高いプーチン。 著者の憶測部分があるものの、生い立ちや元KGBというキャリアから作り上げられたプーチンの政治思想がよくわかったし、今後の世界におけるロシアの立ち位置や経済発展のために、驚くほど戦略的且つ長期的に考えて外交に臨んでいるということがよく理解できた。もちろん日本の北方領土返還問題もその戦略の一つ。 これを機に、プーチン関連の本はあと何冊か読んでみようと思う。2013/05/18
たけふじ
1
第二次プーチン政権が始まった2013年の本だが、プーチンのスタンス自体はそれほど変わっていないように思える。特に膨張する中国への脅威は現在も変わらず、むしろ強まっているのが現状だ。経済界を中心に極東への関心(cf.ウラジオストクでのAPEC開催)は高まるが、中国のみに依存すれば中国の覇権国化を手助けすることになるため避ける必要がある。そこで同じく中国に脅威を抱いている日本(敵の敵は味方理論ですね…)を引き込みたいが、日本のロシアアレルギーは変わらない。ぎくしゃくした関係は2019年現在も同じだ。2019/02/03
元気ハイター
0
プーチンの生い立ちに始まり、ロシアの戦略そしてプーチンの現実主義を様々な事例から垣間見ることが出来た。憶測による部分もあるが、ロシアは明らかに日本にサインを送っている。しかし日本は鎖国時代からNOの一点張り、ロシアの片思いが続く。日本は中立・安全思考でありながら影響力が強く、どの国も味方に付けようと必死。ロシアもその国の一つ。日本にもロシアにも様々な路線を主張する陣営があるが、お互いを知る努力が不足気味。相手を知り、ウィンウィンの関係や「引き分け」に双方が応じられるようなパートナーとなることを切に願う。2014/06/24
トゥクトゥク
0
昨年「世界で最も影響力のある人物」1位に選ばれたプーチン氏と、彼が指揮をとるロシアという国を知るには恰好の書。一般的な日本人からしたら旧ソ連や社会主義などと何を考えているか分からないお隣(これすら実感のない日本人も多いかも)のちょっと怖い国、というような印象を抱いている人も少なくないと思うが、国民の精神性から言えば、日本人にとって欧米よりも近しい存在のようにも感じるし、とにかく、クリミア情勢や北方領土のことなどもあるにはあるが、この先とても重要な国になっていくのには違いなさそうなので注視していきたい2014/03/15
-
- 電子書籍
- これが魔法使いの切り札【分冊版】 1 …
-
- 電子書籍
- 科学と資本主義の未来―<せめぎ合いの時…
-
- 電子書籍
- 【単話売】fleur 6話 ネクストF…
-
- 電子書籍
- MOTO NAVI(モトナビ) - N…




