光文社新書<br> 日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか~国際的筋肉学者の回想と遺言~

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光文社新書
日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか~国際的筋肉学者の回想と遺言~

  • 著者名:杉晴夫
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2022/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784334046057

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内容説明

明治維新以降、欧米の科学技術の導入により生命科学の巨人たちを輩出した日本。しかしこの成果はすぐに途絶える。原因として、一、他人を妬む国民性、二、教授の利己性と後継者の矮小化、三、教授の言いなりの政府の見識欠如、四、新聞や学術誌編集者の能力の劣化がある。さらに深刻な打撃が国立大学の独立行政法人化だ。九十歳近い現役研究者が、経験をもとに、日本の生命科学を若い独創性に富む研究者の力で救う方策を提案する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

10
生命科学の歴史や科学的トピックよりも学会や大学内のゴシップの方が印象に残ります。2022/06/26

Myrmidon

4
第1章でギブアップ。一言で言うと「ボケ老人の繰り言」やね。トンデモ本的な楽しみはできると思う。第1章から「清廉潔白な武士階級が豪奢・自堕落な貴族階級を打倒し、世界に類のない武士政権を確立したことが我が国にとって幸運であった」なる戦前の小・中学校かと思えるような雑な歴史観を堂々と披露している段階で、筆者に学問的誠実さも判断能力も欠如していることは明白。ご立派な武士階級には「権勢欲はあったが、物欲はなかった」とか断言するとか、ボケ老人としか言いようがない。好事家以外は読むべきではない。2022/05/10

Go Extreme

2
明治維新による欧米の学問の我が国への移植 我が国の生命科学研究 生命科学を衰退させる国民性 エレクトロニクス技術による神経生理学の黄金時代 理化学研究所での脳科学総合研究センターの創設と脳研究の不振 分子生物学の勃興を傍観し続けた分子生物学者 外圧により表舞台に引き出された分子生物学者 国立大学有名教授による科学研究費私物化 新聞科学欄記者の能力とその急激な劣化 新型コロナウイルスワクチン作成の「周回遅れ」の原因 国立大学の独立行政法人化の強行とその結果 生命科学再建・基本方策 生命科学振興・具体策の提言2022/05/15

Shinjuro Ogino

1
実名(又はイニシャル)で多くの人を非難していて驚く。その前にタイトルの周回遅れの理由として著者は大きく4つ挙げる。1)他人の成功を妬む、2)教授達の利己的性格、3)利己的教授達の提案を受け入れる政府関係者の無能、4)新聞の科学欄記者の能力劣化。この外、国立大学の独立行政法人化を強く批判。明治以来の先達の不遇-北里柴三郎の冷遇、迫害。加藤元一、田崎一二への迫害。DNA発見のワトソンの野望、理研の脳研究センターの不振。O大学のA教授とB君の問題。私には真偽不明だが、88歳の老学者の執念が感じられる。2022/06/08

kanzu

0
著者から見た事実なのだろうけれど…他の研究者から見た事実はどうなのだろうか。2023/09/02

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