内容説明
NHK歴史ドラマ「坂の上の雲」の第2部。その主人公のひとりが俳人正岡子規。流れるような達意の文章で、まだ江戸の残る東京の子規を追った、唯一の長編小説。
(※本書は2010/10/5に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
115
正岡子規の生涯を架空の女性を登場させながら描いた小説。夏目漱石や高浜虚子、伊藤左千夫などの実在の登場人物も出てくる。情に厚く、俳句の革新に打ち込む子規の姿が魅力的で、一気に読めた。不幸な境遇にある架空の女性の登場人物達に子規は同情的で、さまざまな援助の手を差し伸べる。新しい時代息吹きの中にしっとりした江戸情緒が感じられる作品で、それは女性の登場人物たちを通して描かれている。親友の子規のことを気遣う夏目漱石の描き方が魅力的で、もっと物語の中に登場させて欲しかった。2016/10/31
スエ
2
正岡子規を巡る恋愛模様、ではあるのですが、当の子規は作中ほぼ病床にあり、鈍感なのか諦観なのか、どの女性に対しても妹に接するような態度でもどかしい。おろくさん以外の女性は創作のようですが、もうちょっとのぼさんに幸せなエピソードを…と切なくなってしまいました。「くるしさや 恋の下萌 ほの緑」なんて句もありますね。そんな恋ばなも書いてほしかったな。2024/05/05
うに
1
子規の恋愛小説(架空)!十二階下なども描写されてて、明治の様子と一緒に楽しめます。
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