内容説明
わかっているようでわかっていない「国」のこと。一体誰が運営しているのか、それを報じるメディアは、本当に正しいのか。政治とメディアが専門の社会学者・西田亮介と一緒に「価値とコスト」で日本を理解する一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
17
若い人向けの政治の入門書といった感じの内容。政治のことを考えるのは余計なことで、考えずに生活できるのはむしろ平和な社会であるはず。政治に関わるコストと自分に帰ってくる利益が見合っているかを考えている人が多いのはメディアの影響も大きい。白票でも意味がある、とは大いなる誤解であることをはっきり書いているのは興味深い(笑)2022/07/07
Mirror
9
「青年は心して政治を監視せよ」2023/05/07
天婦羅★三杯酢
5
@Ryosuke_Nishida 氏の本。初めて読んだ。大学生に深く関わっている先生として、”今時の若者”の、「えー、投票ってタルいんだけど」「もうカンリョーとかAIにお任せでいいんじゃね?」みたいな言説に、一旦は「うんうん、君たちがそう思うのもやむを得ないね」と受け止めつつ、それでは世の中がどんどん悪くなるよ、と言う事を辛抱強く説いている。特にメディアに対しては、新聞や地上波が”オワコン”である事を踏まえつつ、「でも本当に彼らを終わりにしていいの?」とばかりに彼らの担ってきたものを提示してたのには好感。2022/06/16
Tom
4
タイトルの『17歳』というところをよく見ないで買ってしまった。著者と思想的に近いのか、かなり内容は納得できた。『誰が国を動かしているのか』という問いには、そんな簡単な答えがあるわけではなく。むしろサッと特定の団体や人物が出てきたらそんなん陰謀論みたいだよな。安易に答えを求めてしまっていた自分をちょっと反省した。山川の日本戦後史を読もうかな。2022/05/17
skr-shower
3
17歳より14歳くらいで読んだ方が良いのでは。正義に斜に構える前に、真面目に考えられるのではないだろうか。2022/06/24