集英社文庫<br> 放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密

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集英社文庫
放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密

  • 著者名:友井羊【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 集英社(2022/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087443561

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内容説明

猪突猛進でトラブルを起こしがちな夏希は、高二になって調理部へ転部する。同じ時期に入部してきたのは、内気で人見知りなクラスメイトの結。正反対の凸凹コンビが部活で一緒にパンを焼くことに。でも、なぜか夏希たちの作ったパンだけが膨らまない! 原因を究明しようと奔走するうち、お互いのことを知っていく二人。やがて周囲との関係も変化して……。少女たちの友情がきらめく、苦くて甘い極上の料理×青春ミステリー。

目次

第一話 膨らまないパンを焼く
第二話 足りないさくらんぼを数える
第三話 慣れないお茶会で語らう
第四話 固まらない寒天を見逃す
第五話 落ちない炭酸飲料を照らす
第六話 食べられないアップルパイを訪ねる
第七話 熟していないジャムを煮る
最終話 かけがえのない誕生日ケーキを分け合う

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

103
タイトルから、先日読んだ作品の続編だと期待。そして人物は別だけど世界が共通していて、「あぁ、そうなんだ」と作者に感謝したくなった。料理を介して、2人の対照的な少女が友情をきずいていく物語。そして謎解きミステリ。全体をつらぬく大きなテーマがあるのだが、それは未読の方のために書かないことにしておきたい。夏希も結も、ほんとうにいい子なんだよね。だからこそ苦しむこともあるんだけど、それを乗り切って、周囲の仲間も救われていく。「彼女たちが強かったからだ」とは言わないでおこう。理由がぼくにもうまく言い表せないけど。2022/02/28

寂しがり屋の狼さん

93
ほろ苦い。甘酸っぱい。青春を形容するときによく使われる表現ですね。だけどよく考えてみれば、これは元来、食べ物の味を表す言葉。ほろ苦いチョコレート。甘酸っぱい苺。なぜそれがこんなにも青春の描写に似合っているのだろう。それはおそらく、青春が料理に似ているからですね(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)2023/05/17

坂城 弥生

54
前作のスイーツレシピで謎解きをと繋がってるんだなぁと。生きづらさを抱えた高校生達の日常ミステリー。2022/07/06

ホシナーたかはし

52
嗚呼、面白かった!解説にもあるように甘酸っぱくてほろ苦い「青春の味」がする作品。前作「スイーツレシピ~」を読んでいなくても楽しめる、前作よりも考えさせられる内容になってます。足で稼ぐ夏希と頭脳派結の掛け合いが面白すぎる。本当、NHKかEテレで実写化した方が良いって。料理は科学実験!は名言。2022/03/02

Karl Heintz Schneider

49
短髪で直情型言動の荏田夏希。長髪でコミュ障気味の落合結。全くタイプの違うふたりは高校2年生。偶然、調理部に入部したことから話すようになる。部内で起こった食べ物に関わる謎をふたりで協力して解いてゆく物語。行動派で捜査や聞き込み担当の夏希、理論派で推理担当の結このふたりはまるでワトソンとホームズのようだ。その二人が8つの章を交互に語る。ワトソン目線、ホームズ目線、それぞれで。青春・友情成分大目かと思ったら意外とゴリゴリのミステリー小説だった。本書の全編とも言うべき「スイーツレシピで謎解きを」再読予定。2022/05/03

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