内容説明
マンガでめぐる“超マニアック”な工場見学! 顕微鏡出身(?)の「接眼レンズくん」「対物レンズくん」、二人のかわいいキャラクターが、「検査」に注目して身の回りの製品が手元に届くまでを案内します。お金(硬貨)、鉛筆、ビールやデジタルカメラなど、製造工程や開発段階で行われている知られざる検査の数々……、「そこまでやるか!」というこだわりやプライドにあふれた職人技をマンガとイラストで堪能できます。著者は「元研究員」という異色の経歴をもつイラストレーター。理系ならではのマニアックな視点からみっちりと取材を敢行した内容は、大人も思わずうなるものになっています。 【本書で取り上げる製品】北星鉛筆 ■鉛筆/造幣局 ■お金(硬貨)/アサヒグループ ■缶ビール、カルピス、炭酸飲料/シヤチハタ ■ネーム印/カリモク家具 ■ソファ/資生堂 ■日やけ止め、口紅/シグマ ■デジタルカメラ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
104
鉛筆、お金、ビールにサイダー他いろんなものの品質検査について書かれている。製品ならではの検査が紹介されていて面白く知らないことも多かった。大蔵省造幣局では年に1回貨幣大試験という検査があり148年連続合格だとかサイダーのペットボトルの蓋やダンボールを開けるときの力の検査もあるそうだ。ビールやサイダーで味覚検査はあるらしいけれどビールがちゃんと酔う事のできる検査だとか炭酸のゲップ検査などがあったら楽しいかも^^ どんなものにもいろいろな事が隠れていると思った。続編乞う。図書館本2021/06/12
美登利
73
ビーカーくんの夫婦作家さんの新刊だ。イラストのキャラの雰囲気が似てるわけだ。工場見学はビールやお菓子など様々見学してきたけれど、品質管理についてまでは細かく見せてくれることは無いので、素晴らしいの一言。世の中に出回る製品の数々はこんなに膨大な検査をクリアしているのだなと。機械も凄いが人間の目で舌で手での検査は妥協を許さず、日本人のこだわりがあらわれているなと思います。だから日本製品が世界中で絶賛されるわけですね。個人的にはシャチハタのゴム印に塩を添加してるのには驚きでした。ちゃんと塩抜きもします(笑) 2021/05/16
けんとまん1007
47
うえたに夫婦、2冊目。品質検査。それぞれの製品、原材料、加工工程の違いで、こんなにも違うんだということ。その中で、やはり人の感覚に頼る部分があるのことが、ほっとするとともに、やはりそうあんだよなあ~と。プロ集団というか、職人技だとも思う。2021/05/26
オレンジメイツ
38
ビールの官能検査する人の感度のすごさに感動。いろいろな物が世に出るまでにはここまでやってもらえているとは。工場見学させてもらえた気分です。2021/06/06
チイノスケ
14
マンガで工場で作られるモノができるまで、そしてその過程でどのような検査をしているかを紹介した本です。 鉛筆は芯が真ん中の決められた場所にあるかをきちんと検査しているのですがその理由に納得しました。鉛筆を削ったら木だけしか出てこないなんて疑うことなく削っていました(-_-;)つまり、疑うことなく使えるのは検査のたまものなのですね(#^^#)ありがたいです。 そして、官能検査(味、におい)で厳しいテストをクリアした人による検査が食品、化粧品の検査は行われていてびっくりしました。検査=機械と思っていたので。2022/01/08