内容説明
世界の多様さを楽しむ、自分のいる場所とのギャップを楽しむきっかけに!
私たちは長い歴史の積み重ねの上に立っています。
科学技術や医療など様々な分野で進歩をしてきていますが、たいていの出来事は似たようなことを人類は既に経験しています。
世界遺産はそうした人類や地球の歩みの積み重ねと言えます。
本書では、個々の遺産の解説だけではなく、世界遺産活動の背景や、世界遺産活動で守りたい世界の多様性、ストーリーで読み解く世界遺産など、興味を持って世界遺産を身近に感じてもらえる内容を解説します。
本書をきっかけに、世界の多様さを楽しむ、自分のいる場所とのギャップを楽しむ気持ちを学んでみませんか。
宮澤光(みやざわひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第II大学留学。早稲田大学、東洋大学、跡見学園女子大学非常勤講師。『世界遺産のひみつ』(イーストプレス新書)、『世界遺産で考える5 つの現在』(清水書院)など世界遺産に関するさまざまな書籍の執筆・編集・監修を手掛けるほか、NHK総合「明治日本の産業革命遺産 世界遺産決定スペシャル」、テレビ東京「日経スペシャル 未来世紀ジパング」、フジテレビ『Live News it!』などに出演。これまで全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢の中で枕濡らし
10
「人生を豊かに」というシフォンケーキのようなふんわりした文句の表紙に佇むサグラダファミリアデコレーションケーキが存在感を放つ中、そもそも僕はなぜ世界遺産の本を読んでいるのだと自問自答しながらサ「グ」ラダファミリアなのかサ「ク」ラダファミリアなのかどっちかわかりもしない僕などが読んでいいのだろうか。作者様はきっと「そんなのモンサンミッシェルさ」と構いやしねぇぜという意味で言ってくれるかもしれない。豊かな言葉だ。ナイスな心意気☆だ(嵐)。文章メインなので、歴史の教科書を思い出した。2025/06/13
ちい
3
潜伏キリシタン関連遺産に関することで、知らなかった事を知った。カトリックVSプロテスタントの宗教戦争(植民地と交易を巡る対立も)が、潜伏キリシタン弾圧と関係があったとは。幕府の天草一揆(カトリック)に対する弾圧に手を貸したプロテスタント。負けたカトリック(ポルトガル)の代わりに交易相手がオランダ(プロテスタント)になった、等。そもそも宣教師は手っ取り早く布教するために、大名は欧州との交易のために改宗したが(キリシタン大名)、のちの幕府の弾圧で、もともとキリスト教の教えに感銘を受けていたわけではない大名は2025/03/15
a
3
世界遺産検定のテキストと並行して読むととても良い。 長い歴史のなかで人類が一生懸命守ってきたものを守り続け次につなげていく。 おわりに、の守るべきは世界遺産だけではなく、何てことのない日常というのにグッときた。2023/01/14
なるぶーすけ
2
メディアやYouTubeで世界遺産を解説する宮澤さんの本。世界遺産の意義や考え方が丁寧に書かれていてわかりやすい。2023/07/15
かにかま
1
世界遺産を沢山紹介するガイドブックではなく世界遺産の必要性などを記したものだった 三内丸山遺跡が道路建設調査で発見されたことや世界遺産リストから削除されていたものがあったことは知らなかった イエローストーン国立公園はいつか行ってみたい2022/08/11