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内容説明
2017年10月、神奈川県座間市のアパートの一室から大量の切断遺体が見つかった。部屋の住人・白石隆浩が女性8人男性1人を殺害・解体したと判明するや、その残虐さに世間は震撼した。白石はどんな人物か?なぜ事件は起きた?330分に及んだ獄中対話と裁判の模様を完全収録。史上まれな凶悪殺人犯に肉迫した、戦慄のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakai
31
これを読んで感じる凶悪犯罪者の人物像としては、「周りにいそうな人」という印象で、なんとも言えない感情になる。幼い頃の家庭環境などまだ見えていない部分はあるものの、読む限りだと話の筋もしっかり通っていて建設的な考え方ができる印象なのにどうして9名もの人を殺せるのか。凶悪犯罪は色々な要因が重なったときに起こる最悪のケースであることもあると思うが、詐欺師のように口が達者じゃなかったとしてもSNSで繋がって見知らぬ人を騙すことができるようになったのは、凶悪犯罪につながる要素の一つとしては非常に大きいと感じた。2024/07/13
JILLmama
29
白石は一体何者なのか。白石との対話や裁判記録を読んでいて、ますます分からなくなった。 だけど、サイコパスでないことは確か。意外と普通で、ただ短絡的な奴なんだと思う。1人目のAさん以降、殺人が安易になり狂っていったのだと思う。 白石までの殺人を起こすことは稀だけど、人間どこか何かを間違えると...被害者にも被疑者にも簡単になってしまうのかもしれない。 解体シーンの描写がだいぶ応えました。食後読まない方がいい。2022/04/20
Hugo Grove
11
読了。殺したくて殺したんだろうな。殺すことも死体損壊も楽しんでたんだ。9人でも凄いけど捕まらなかったらもっと殺したんだろうな。2023/09/18
ミノムシlove
9
人を殺したことを、まるで歩いていて石ころに躓いたかのように話す。当時、事件報道をみていて『見た目ソフトな感じで話を聞くのが上手いということらしい。他に適切な職があったのではないか。』と感じたのだが、その内面はどこまでも闇の深い人物だったことがこれを読んでわかった。自殺願望がある人に思いを遂げさせてあげよう、というねじれた親切心があった訳でもなく、ただ単におびき寄せる為だけに利用していたとは...。動機も浅すぎる。性欲とお金だけときっぱり言い切る。死刑覚悟で控訴は取り下げる。何かが抜け落ちている。2023/09/01
Akki
5
それぞれの人間に、生まれた瞬間からさまざまな“入力”が行われ、それぞれの身体で処理されたものの“出力”が個性、性格、人格になるのだとして、処理の過程は驚くほどブラックボックスの中なのだな、と感じた。同じ情報を入れても、演算子が異なれば出力結果が変わるのは、機械学習も同じ。私たちは自らの演算子を知らない。他者のものは言うに及ばず。それでも一定のまとまりがあるかのように皆で振る舞っている。薄氷の上で。そうとは知らず。だからこそ、自らの土台の脆弱さを揺さぶる存在には強烈な違和感を抱くのだ。そして刑は執行された。
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