道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

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道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

  • 著者名:高橋秀実【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ポプラ社(2022/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591173268

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内容説明

小・中学校の正式な教科となった「道徳」。時代や社会、文化によって変わるものをどうやって学ぶのでしょう? そもそも道徳って何? 独特の視点とユーモラスな文章で日常に光を当てるノンフィクション作家・髙橋秀実さんが、道徳教育の現場を皮切りに、地球温暖化、映画、小説、シェアリング、VR、ハラスメントなど、あらゆる社会問題や現象から「ニッポンの道徳」を考察する傑作ルポルタージュ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

76
ノンフィクション作家の「道徳」テーマのエッセイ。学校教科「道徳」とはなんぞや?と解説してくれるのかと思いつつ、愉快にツッコミ解説してくれる▽50年ぶりの教科書/みんなで「自分」/「だから」の気持ち/ちょっと努力している/カチカチなファンタジー/うらみハラスメント/悪口を言ったのは誰なのか/ビジネスのバイブス/アイ・ラブ・ちゅーりーちゃん/道徳的な現実/はじめてのスマホ/リアルと共感/セックスしないふたり/エコバッグ黙示録/あなたは「いい人ですか?」/「みんな」の解説▽道徳は間主観。決めつけない▽面白かった2022/10/29

キク

68
僕は総体としての本好き達をすごく信頼していて「結局、売れた本って面白いんだよな」と思っている。でも、髙橋秀実はその面白さのわりには騒がれていない気がする。最初に知ったのは春樹さんの「アンダーグラウンド」に地下鉄サリン被害者の方への取材リサーチャーとして参加したときだった。信頼した人以外とは絶対に仕事をしない春樹さんが、大事な作品でパートナーに選んだ。その高橋が、小中学校で評価対象教科となった道徳について考える。ブルハの「大人たちに褒められるような馬鹿にはなりたくない」って歌詞を思い出した。2023/03/23

がらくたどん

54
道徳が例え所見中心で点数化されないとしても評価基準を備えた教科になった時はため息が出た。で、人気ルポライター氏の「道徳教室ルポ?」と興味が湧く。自分の生き方を他人の意見を取り入れて「みんなで」考えるという生き方の共同相互承認システムを小学生から教科として割り当てる事に成功した社会の底知れなさにしばし胸苦しくなった。「○○である自分を認識する」というメタ的な自認は常に俯瞰する誰かの視線を意識する思考法なので、ある程度の自我がまとまってからは面白い結果をもたらすかもしれないが低年齢から習慣化するのはどうかな。2022/07/07

ムーミン

44
これは面白いかも、と思い興味を持って読み進めましたが、深める方向にやや違和感を感じてしまいました。後半は、失速かな。2023/01/17

Nobuko Hashimoto

23
『弱くても勝てます』が面白かったので期待して読んだのだけど、なんか無理やり感あるなあ、どんどん話がズレていくし…と思ったら、別の企画の連載記事を加筆修正して合体させたものだからか。でも、その別企画だった章(シェアリングエコノミー、ロボット、VR)の体験部分の方が、まだ面白かったかも。最後の眞子さん記者会見への評などは、難癖をつけて悦に入っているかのようで、しかもユーモアが感じられず、残念な〆になっている。道徳をテーマにしたものならパオロ・マッツァリーノの『みんなの道徳解体新書』に軍配が上がるかな。2022/08/18

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