内容説明
サクランボへの涙を、せんちめんたると責める勿れ
サクランボを見て涙しつつ、つけ麺を哲学し、お通しがタダとは限らない現実も見逃さない。抱腹絶倒の東海林ワールドはまだまだ続く。
解説・丸岡九蔵
※この電子書籍は2019年11月に朝日新聞出版より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とんかつラバー
11
東海林さんは戦前生まれの方だが若いライターが書いた文章より時代をするどく切り出している。というと堅苦しいが、チェーン店の定食やコンビニメニューで「うんうん」とうなづき、スナック菓子についてはデビュー当時から追っかけている重鎮のファン。食生活が大丈夫かちょっと心配してしまう(お酒も大好きだし)ウスター、中濃ソース、とんかつソースの区別に「へぇ!」となった。しかもそこにお上まで介入しているとは2024/08/15
おはぎ
8
丸かじりシリーズ文庫最新刊。今回のお気に入りは、「シオかタレかでしおたれる人々」で決まり…!ソースの規格区分がお上に決められているなんて知らなかった。好き勝手に名乗っていいもんだと生まれてこの方思い込んでた。パスカル秒とかいう単位もついてるのかい。すごいな。ただでさえ沸騰しやすい塩タレ問題にソースをぶっこんでくる理論はさすが東海林さんという感じ。またしても面白かった〜2022/05/17
mawaji
8
今回はあとがきの丸岡九蔵氏も述べているように表題になっているサクランボの項が非常に味わい深く、数多ある丸かじりシリーズの中でも特に印象深く感じられました。「サクランボは皿の上でじっと動かずに静かに横たわっている」のは「柄のせい」であると看破し、その柄は実の直径の2.5倍という絶妙な長さに整えられているというサクランボの美学に思いを致し、食べる際に実を歯で挟んで柄を引っ張ってゆっくり実から抜ける時「少し抵抗し、しかし強く抗うことなく、双方の了解のもとに、良心的に事が解決する」という表現力、ホントスバラシイ。2022/05/05
氷柱
3
1154作目。5月16日から。同シリーズ四作目。ひとえに読みやすいの一言に尽きる。1パートがちょうどひと駅分だし、内容も非常にわかりやすく丁寧な表現で描かれているので途中からでもすっと入って行けるお手軽さがある。食に焦点が当てられているということもあってほど良く現実を忘れさせてくれる。忘れたくなるほどの現実があるわけではないが、心を軽くしてくれるという意味でとても貴重な存在となっている。どんどん読むぞー!2025/05/17
めだか
2
サクランボは確かに横たわっている。可愛い。確かに動いて背伸びしそう。可愛い。相変わらず面白い。2022/05/07
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