敗者たちの中世争乱 - 年号から読み解く

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敗者たちの中世争乱 - 年号から読み解く

  • 著者名:関幸彦
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642058957

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内容説明

武士の台頭した時代、中世。その力が確立するなか、幾度も政変や合戦が起きた。多くは、当時の年号を冠した争乱の名前でいまに伝えられている。鎌倉幕府成立時の「治承・寿永の内乱」から戦国時代の幕開けを告げる「享徳の乱」まで、十五の闘諍(とうじょう)を年代記風に辿り、そこにまつわる記憶とともに、野史や外伝もふまえつつ敗れた者への視点から描き出す。

目次

謡曲『望月』―プロローグ/鎌倉 「関東」と敗者たち(治承 源頼政の存念―交差する記憶と記録/文治 反骨の証明か、大河兼任の乱―奥州藤原氏の意地/建保 和田合戦―和田義盛の執心、朝比奈三郎の抗心/承久 後鳥羽上皇の残念―「武家、天気ニ背ク」の深層/宝治 三浦一族の悔恨と無念―宝治合戦が伝えるもの/弘安 霜月騒動の余震―安達泰盛の強盛と没落)/南北朝 「吉野」の記憶と敗者たち(建武 中先代の乱―北条時行の粘り強さ/正平 四条畷合戦と楠木一族の帰順―吉野という記憶/観応 観応の擾乱の周辺―足利直義から直冬へ、負の連鎖を考える/康暦 小山義政と康暦の蜂起―呼び出される抗心の旗印/明徳 明徳の乱と山名氏清―「六分一殿」の思惑)/室町 両府相剋と敗者たち(応永 応永の乱から禅秀の乱へ―大内義弘そして上杉氏憲を考える/永享 永享の乱と公方持氏の抗心―両府激突/嘉吉 嘉吉の乱の奥行き―将軍横死の 末/享徳 享徳の乱と古河公方成氏の矜持―都鄙争乱と戦国への助走)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとまる

10
鎌倉から南北朝を経て室町へ。武士が中心となった社会において政変や合戦によって敗れ去った「敗者」たちの記憶を元号をキーワードとして読み解いている。扱われるのは以仁王の乱から享徳の乱まで15の事件。特に南北朝期以降の敗者が「南朝」という存在を北朝および足利将軍家への対抗軸として、吉野の政権が崩壊し「賞味期限切れ」となった後も使い倒したことが印象に残る。2024/11/25

六点

7
「寿永・治承の内乱」から「享徳の乱」に至るまで、中世には年号のついた内乱がいっぱいあるわけである。それら一つ一つを「敗者が敗北に至るまで」そして「敗者が敗北した後の運命」について短く簡潔に、そして、史料に則り語った小論集である。ぬこ田が嘗て住んでいたところのほど近い所に、この本で取り上げられた争乱のきっかけになった地であることから、妙に生々しさを感じてしまった。現在のぬこ田は幾らでも「月曜朝のQB」ぶれる訳だが、当事者たちは「勝ちに不思議の勝ちあり」としか思わなかったりしたのであろうな、と思った。2020/03/06

庄屋之者

4
鎌倉時代に北条氏vsその他の御家人という構造があったことはよく知られているが、室町時代初期(南北朝合一後も含む)の反体制=親南朝志向や、その後の幕府vs鎌倉府という構造は中世争乱を見る上で非常に重要な視点である。幕府が京都へ移っても鎌倉の基盤は維持されていたことから、享徳の乱による鎌倉体制の崩壊が東国史にとってどれほどの重要性を孕んでいるかは計り知れない。2020/10/29

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