海辺を行き交うお触れ書き - 浦触の語る徳川情報網

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海辺を行き交うお触れ書き - 浦触の語る徳川情報網

  • 著者名:水本邦彦
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
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  • ISBN:9784642058865

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内容説明

江戸時代、海運・海難に関するお触れ書き「浦(うら)触(ぶれ)」が、全国の海辺の村や町を行き交っていた。年貢米輸送船の行方捜索や島抜け流人の追跡、瓦や材木の回漕予告、漂着した異国船の長崎への護送など、テーマは海事全般に及ぶ。国境・藩境を越えて津々浦々に届いた「浦触」を読み解き、幕府の情報ネットワークの仕組みと複合的な全国支配の実態に迫る。

目次

浦触と出会う―プロローグ/四国を巡る(大洲藩領の継ぎ送り/松山藩や小松藩領の場合/請印帳の役割)/九州へ渡る(肥前国星賀村にて/肥後国天草へ)/東海を行き交う(三河国刈谷町の庄屋留帳と多彩な浦触/瓦と材木/幕府触れ・藩触れと浦触/江戸前期の浦触/九州・四国との比較)/東北・北陸を旅する(「弘前藩庁日記」を読む/下達型から横断型へ/出羽国酒田湊の記録/越中・能登・加賀では)/山陰から山陽へ(石見国大浦湊/備前国岡山藩領)/仲間を探す(類似触れのいろいろ/伊能忠敬の測量)/幕末から明治へ―エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

穀雨

6
江戸時代、全国の海岸沿いの村々のあいだで、幕府のお触書が回覧板のようにまわされていたというお話。場合によってはひとつのお触書(白木箱入りの紙)が本州をほぼ一周していたというからスケールが大きい。しかし、こうしたお触書が一巡するには数ヶ月はかかったはずなので、各地の領主を介して上から下に告知させる方が、ずっと効率的だったのではないかと思う。読了後もいろいろ気になる点が残り、歴史の奥深さを改めて思った。2019/12/31

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