内容説明
鯨とともに生きてきた “鯨(くじら)人(びと)” 六人の聞き書きを通して、日本社会における捕鯨と鯨食の多様な関係性を明らかにする。江戸時代の鯨食文化から戦後の「国民総鯨食時代」、鯨肉が「稀少資源化」した現代にいたるまで、捕鯨と鯨食の変遷を、近世から現代の料理書に触れつつ、高度経済成長を契機とした生活様式の移りかわりに位置づける、注目の一冊。
目次
個人史と同時代史―プロローグ/鯨を捕る(鯨ど海に取り憑かれたんだっちゃ/鯨はすべてでした/百姓どころでね。銭んこ、とらなきゃ)/鯨を商う(それじゃあ、プロの仕事やない/こんなに美味しいものは、ほかにない/鯨一頭食べる会、またやりたいな)/鯨で解く(鯨革命と捕鯨の多様性/銃後の鯨肉―伝統食か、代用食か?/国民総鯨食時代―マーガリンと魚肉ソーセージ/稀少資源化時代の鯨食文化―サエズリの伝播と鯨食のナショナル化)/クジラもオランウータンも?―エピローグ/日本における近代捕鯨一一〇年の歩み



