内容説明
加賀前田家の二代当主。信長・秀吉に仕え、父利家の死後は五大老の一人として豊臣秀頼を補佐。家康暗殺計画の主謀者と讒言(ざんげん)され、徳川に下る。関ヶ原の戦いの後、加賀・越中・能登を治めて幕藩制最大の大名として君臨し、徳川の圧力をかわしつつ領国統治に辣腕(らつわん)をふるった。千利休の高弟として文化にも通じ、二七〇年続く前田家の礎を築いた生涯を描く。
目次
はしがき/誕生(犬千代の誕生/少年時代から元服へ/利長の初陣/婚姻と大名への成長)/大名前田利長(本能寺の変と利長/石動山・荒山の合戦/賤ヶ岳の戦いと利長の進運/松任四万石から越中三郡の大名へ)/利長の越中支配(越中三郡の掌握/寺社政策/検地と知行給与/年貢諸役の徴収)/豊臣政権の中で(官位昇進/九州出陣/聚楽行幸の供奉/関東平定と利長/朝鮮出兵と利長/岩ヶ渕の喧嘩/富山城へ引越)以下細目略/利長の妻子と兄弟姉妹/家督相続/関ヶ原の戦い/利長の戦後政策/領国統治と家臣団/隠居と加越能三ヵ国監国/利長と高山右近/利長の発病/三ヵ条誓詞と本多政重召し抱え/利長の晩年/利長死後の動き/終章 利長はどのような大名だったか/前田氏略系図/略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wuhujiang
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「守成の功」が語られる利長 確かに結果は父が一代で築いた前田の領地家臣を引き継ぎ、大大名として生き延びさせた。 しかし、本書では上記の過程を丁寧に追った上で「礎創の功」として評価してるのがいい。 確かに利長は父の勢力を守っただけではない。 豊臣政権初期からすでに独立大名扱いで父と豊臣政権を助け、 家督継承後はひたすら徳川家から取り潰しの気をうかがわれる中、粛清と追放を経て領国を安定させ後世に引き渡した点は「守成」よりも「礎創」といった能動的なイメージの言葉が似あうのかもしれない。
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