源頼義

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源頼義

  • 著者名:元木泰雄
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
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  • ISBN:9784642052825

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内容説明

平安時代中期の武将。八幡太郎義家や頼朝を輩出した河内源氏の祖、頼信の長男として生まれる。藤原道長に仕えた父と共に平忠常の乱を平定。相模守を経て陸奥守として赴任、前九年合戦で苦戦の末に安倍氏を滅ぼした。父や弟頼清の活動や京で築いた政治基盤などに着目して生涯を辿り、『吾妻鏡』『陸奥話記』から創出された頼義像を見直し実像に迫る。

目次

はじめに/頼義の誕生(生誕と父頼信/母修理命婦/頼義の弟たち)/武門源氏の成立(経基と承平・天慶の乱/満仲と安和の変/武門源氏の確立)/父頼信の台頭(若き日の頼信/道長の下で/河内への進出)/『今昔物語集』に見る頼信(頼信の武威と度量/頼信・頼義の連携/「平忠恒」の屈伏)/平忠常の乱(忠常の蜂起と追討使/忠常の乱と鎮守府将軍/乱の終結)/頼信一門への恩賞(美濃守頼信/子息たちの処遇/小一条家と陸奥)/文官頼清(若き日の頼清/頼清の活躍/受領頼清とその子孫)/頼義と小一条院(小一条院判官代/相模守補任/直方の娘との婚姻)/頼義の陸奥守就任―前九年合戦の前提(安倍氏の台頭/鬼切部合戦/頼義の登用)以下細目略/前九年合戦の開戦/前九年合戦の終結/帰京後の頼義と晩年/その後の河内源氏/略年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

17
源頼義の事は名前だけで多くの事は知らなかったが、この本でその生涯を詳しく知る事が出来た。一番のハイライトである前九年の役でかなりの高齢で息子の義家と五十歳ぐらいの年齢差があったのは意外。弓の腕に秀でてそれなりに人望がある勇猛な武人であるが、讒言を信じて敵である安倍頼時の娘婿ながら味方だった平永衡を殺害し同じ娘婿である藤原経清(藤原清衡の父)の離反を招いて前九年の役前半の不利が生じ、拠点攻略で敵の挑発に乗るなど軍指揮官としては一流というにはやや欠ける印象。2021/07/09

MUNEKAZ

8
前九年合戦を鎮圧した頼義の評伝。相模守に叙任され、受領となったのが49歳と遅咲きな上に、75才で迎えた前九年合戦が初めて大部隊を指揮する機会で、かなりの苦戦を強いられたりと、個人的な武勇はともかく、武家の名門・河内源氏の名とは裏腹な生涯という印象。また文官として摂関家に伺候し、官位も受領国もすべてで兄・頼義を上回った弟・頼清の存在も興味深い。のちに「武家の棟梁」の祖として神格化される兄と、歴史のかなたに消えた弟を思うと、貴族の世と武士の世のはざまを見た気がする。2017/09/27

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