講談社現代新書 新型コロナの不安に答える

著者名：宮坂昌之【著】

講談社（2022/03発売）

• ISBN：9784065277201

内容説明

免疫学の第一人者として絶大な信頼を得ている著者が、最新の科学的エビデンスをもとに新型コロナワクチンの有効性と安全性を徹底分析。これ1冊読めば、ワクチンに対する疑問と不安がすべて解消する新型コロナワクチン本の決定版！

再び猛威を振るう新型コロナ。新たなオミクロン株に３回目接種はどれだけ有効なのか？　副作用はないのか？　何を選べばよいのか？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mawaji]

コロナ禍におけるインフォデミックによる玉石混淆の情報が飛び交う中、著者のように確かな知識を持って、反対意見にも礼儀正しく耳を傾けながら最新・最良の情報を伝えてくれるのはとてもありがたいこと。「これまで２回のmRNAワクチン接種を受けた人たちは３回目の接種を受けることが望ましい。ワクチン接種だけでは感染流行は制御できないのでマスク着用等社会的・個人的対策が必要。」ということですね。反ワクチン派の人たちも、ワクチン接種を推奨する方々の意見にも敬意を持って耳を傾け、客観的なデータを虚心坦懐にみてほしいものです。

2022/05/04

[coldsurgeon]

著者3冊目の新型コロナウイルスに関する一般啓蒙書。パンデミック2年を経過しても玉石混合の関連情報であふれる巷をみて、科学者として憂いうるちころが大きいため、情報発信をしているのだと思う。引用論文を明確にし、有用性を鑑みて、簡潔にまとめ解説し、読む者の情報リテラシーを刺激する。正しい知識を、正しく知り、正しく対応することが重要である。ワクチン接種の効果が大いに期待できるが、交代依存性感染増強（ＡＥＤ）の問題は残るのだという。そしてロックダウンの有効性は限定的である。感染リスク回避行動をとることが重要である。

2022/04/08

[乱読家 護る会支持！]

mRNAワクチンは一定期間は効果があるもののいずれ効果は薄れていくこと、地球のどこかに感染者がいる限りウイルスは変異し続けること、、、人類と新型コロナとの戦いは、まだまだ続きそうです。

2022/09/07

[呼吸器内科医K]

22-083★★★★☆まず日本語が上手い。理科系の作文技術、を体現して書いているかのようであった。言葉選びも非常に丁寧で、どれぐらいの確度を持った意見なのかが一目で分かるようになっていた。丁寧なファクトチェックの上に展開される論証で、科学に忠実なことが窺えた。コロナのファクトフルネス、という帯の謳い文句は伊達ではない。

2022/05/01

[ひろぺん]

いつもながら論文などの公開データをもとに丁寧に解説されている。

2022/04/26