数奇の織部

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数奇の織部

  • 著者名:永岡慶之助
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2022/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569678146

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内容説明

武人として戦功を求めるか、茶人として数奇の道に生きるか――織田信長に見出された若き武将・古田左介は、葛藤を抱きながらも「茶の湯」の奥深さに魅入られていく。豊臣秀吉、千利休らと触れ合う中で、彼が生み出した独特の「織部流」とはいかなるものだったのか。天下人らと堂々と「数奇」で渡り合い、戦国乱世に己の美学を貫き通した男の波乱の生涯を感動的に描く長編歴史小説。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rei

3
各章ごとに物語がぶつ切れ。本筋と関係ないエピソードをあっちからもこっちからも盛り込みすぎだ。本筋のストーリーで1~2シーンくらいしか出てこない人物までいちいちエピソード紹介しなくても良いと思う。・・・で、肝心な織部は表面なぞる程度でちっとも感情移入できなかった。織部の生きた戦国時代は確かにドラマティックだ。だがその時代の流れを描くのにページを費やして、あげくに「織部は何々・・・と思った。」だけでは何が描きたかったのやら。そう、「何が描きたかったんだろう?」これが一番の感想。2012/06/30

maito/まいと

3
古田織部の生涯を描いた歴史小説。武将としての織部・文化人としての織部という、両面の活躍をほどよい距離で描いているので、織部の足跡を知るには最適の一冊。利休と異なる茶の道を歩み、その道を大成した一方で、利休の最期を見ていながら、大坂の陣にて利休と同じ轍を踏んでしまう歴史の悲劇(涙)例え茶の道に自らを置いていたとしても(俗世では)政を行う大名であり政治人。文化人として大成した慢心と油断が招いた最期を静かに見守りたい・・・2012/03/26

MIYA

2
織部の生涯は濃密であり、そして実は"長い"。信長・秀吉・家康に仕えたこと、さらに利休や大阪方との邂逅まで書こうとすると、やはりどうしてもダイジェストムービー的な書き方になってしまうのかも。あと本筋とは関係ないが、戦前の作家は小説の作中でメタ視点や、物語とは関係ない個人的な人物評などを書いていたと聞くが、本書がそうであり素直に新鮮だった。ただやはり、あの「うぎゃあ」で「乙」な織部は超えられないかな〜。これからも色んな人の古田織部物語を読んでいきたい。2023/06/10

はねぴょん

1
古田織部の生涯をさらっと描いた歴史小説。古田織部という人物の人生を知るにはイイかもしれないけれど… 「へいげもの」の織部が意地汚くて、うぎゃあな『乙』に対して、こちらは武人で文化人な良くも悪くも『甲』な織部なのであります。 2012/06/20

りら

0
購入。久野治氏による本を相当参考にしたと思われる。特に前半は出来事の羅列と言ってもいいくらい。後半に入ってようやく小説めいた感じになってきたが、全体的には小説というより人物評伝という感じ。そんなワケで、物語がぷつぷつとして、つながりに欠ける印象である。全体に久野氏の本の影響強く、自由な創意に欠ける印象あり、なんだかなぁ…とも思う〆であった。それでも、後半部の描き方はなかなかスピード感やスリルもそこそこあり、良かったと思うので、小説と割り切るなら、最初からこのペースで書いてほしかった。2013/11/20

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