新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

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新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

  • 著者名:安西洋之/中野香織
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • クロスメディア・パブリッシング(2022/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784295406631

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内容説明

これから2030年にかけて、世界・経済・ビジネスなどを考える上で重要になるであろう考え方の一つとして、本書で取り上げるのが「ラグジュアリー」です。

一般的に「ラグジュアリー」といえば、いわゆる高級ブランド企業のあり方などがイメージされるかもしれません。
実際、それを研究するために、これまでヨーロッパを中心として、大学やビジネススクールでも「ラグジュアリーマネジメント」を学ぶコースが設置されてきました。

それらのうちの先進的なコースや、スタートアップなどを含めた感度の高い企業がいま注目するのは、旧来のラグジュアリーとは一線を画した考え方です。

これまでのモノづくり・サービスづくりや顧客体験は、ウェブ技術をはじめとするコンピュータサイエンス、あるいは機械・材料・加工技術のような「テクノロジー」が引っ張ってきました。
ただ、先進国を中心に技術や市場が成熟をみせる中で、人々の心を動かすような「本当にほしいもの」は、テクノロジーが基礎にありつつも、歴史や文学、地理、哲学、倫理など「人文的な知識」がより主導しながらつくっていく時代になるのです。

その実践例の一つとして挙げられるのは、イタリアのウンブリア州にある小さな村・ソロメオを本拠に地域の歴史と文化に根ざしたモノづくりを行い、「世界最高の品質」といわれ尊敬されるブルネロ・クチネリです。

「文化の創造が結果的に利益の源泉となっていく」という新しい考え方と、クチネリをはじめとした実践の動きを、「旧来のラグジュアリーとの対比」「意味の創造」「教育」「文化盗用」「サステナビリティ」など多様な切り口から一冊にまとめるのが本書。
10の視点で「新しい世界」を読み解きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

83
Luxuryの語源ラテン語のluxusは、植物が繁茂しすぎるという意味。中世のLustは色欲、仏語luxは光の単位。現代のラグジュアリーブランドは19C中頃に創立され、1990年代LVMHを構築したが、新しいラグジュアリーの要素は、職人の手、創造性、オリジナリティであり、世界の大学でラグジュアリーマネジメントコースが次々に開設されるのは、アートを含む人文学の需要が高まっていることの証と考えられる。イタリアのピアノメーカーFazioliや、ブルネロ・クチネリ家族財団のユニバーサル図書館に興味が湧いた。2022/05/02

mstr_kk

6
ファッションなどを中心に、「ラグジュアリー」と呼ばれるジャンルのビジネスにおける新しい動き(多様性と持続可能性への意識)を紹介する本。共著ということもあり、ちょっと議論の焦点が見えにくいところもありましたが、まったく知らない分野だったので勉強になりましたし、面白かったです。「役に立たない」といわれる人文学を擁護するために、押さえておいて損はない一冊だと思います。2023/09/10

miu

5
ラグジュアリーとは何か。旧型といまの違いや切り離すことのできない要素のサステナビリティ。背景にある文化などなど。自分の中の知識の幅が広がったし、そういうことかと紐付けされた感じ。ラグジュアリーの反対語は、、、というのが心に残っている。2025/09/14

Naota_t

3
#2307/★3.2/「ラグジュアリー」ファッション産業について、歴史的、地理的背景から幅広く論じた内容。骨太な内容で、読むのには気合がいる。アジア圏でラグジュアリーは、ステイタスや自信を高める意味合いが強い一方、欧米圏では「文化」に近いと思った。そのようなベースがあるから、本場の人が、日本の女子高生がラグジュアリーグッズを身につけている場面を見て戸惑うのだろう。服は毎日着るものなのに、誰も教えてくれないし、自分で勉強することも少ない。家庭でしっかり、ラグジュアリーを含めた「服育」が重要だと再認識した。2025/11/13

mngsht

3
服飾史やウィリアムモリスと、仕事で薦められた本にも関わらずじぶんの守備範囲だなーーーと感じさせる本だった。この本の定義ではわたしもZ世代なので、若者の購入意識も感覚的に分かるし、新ラグジュアリーに対しても「確かにな」と腹落ち。 「どうクリエーションやじぶんの仕事に落とし込むか?」を考えた時に、じぶんに足りないのは異文化理解(というかインプット量)だと思った。この本自体が比較文化的な話だなと。「正しさ」のアップデートの度合いが人によって違うけど、そこをビジネスの命取りにならないようにしていきたい。2024/11/06

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